それで、 先の記事 電磁波の生体への影響を考える(3) インフルエンザの症状は起きる で紹介したザミール・P・シャリタ著「電磁波汚染と健康」と言う本を読んでいる。電磁波が具体的にどのように生体に作用していくのか、この本は一般の読者向けに丁寧に説明している。一口に電磁波と言っても、その周波数によって電離放射線であったり非電離放射線であったり、生体への影響は様々だ。
どの部分をメモしようかと思っても、結局、ちゃんと理解するために、この部分もこの部分も…とあっちこっちを読む。すると、そうか化学物質も関係するんだなぁ…とか、ああ、こんなこともあるんだなぁと、次から次へと興味が拡散していく...。つまり、内容ぎっしりの本であることは間違いない。興味のある方はご一読あれ…。うちの自治体の図書館にはありました。
さて、今日は主に日常、身近にある非電離放射線がどのように体に作用するのかをメモしてみよう。(盛りだくさんの内容の中から、あちこちの文章をつぎはぎにメモしているので、読みにくいかもしれない。)
紫字は管理人コメント
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非電離放射線には、紫外線(周波数の低い部分)や可視光線、赤外線、マイクロ波、電波(UHF,VHF,HF)、極長波(VLF)、超低周波(ELF,交流電流から発生する電場と磁場)がある。紫外線は感じられるが見ることはできず、可視光線は目に見え、赤外線は熱として感じられるが、電離放射線を含むその他の周波数は感じることができない。
電離放射線は上図の紫外線の高周波部分より右側。
非電離放射線は左側。
液体や体の組織にある原子を電離するには、10~12エレクトロンボルトかそれ以上のエネルギーが必要だ。 電離放射線のX線とガンマ線の周波数はとても高く、時々2420テラヘルツ(THz、1テラヘルツ=1000ギガヘルツ=1兆ヘルツ)を超える。この周波数は、紫外線や可視光線よりも高く、エネルギーも大きい。このような電離放射線は体細胞にぶつかると、細胞の原子を電離(イオン化)させる。これが大量に作られると、正常な細胞反応を混乱させ、細胞を破壊することもある。これらの莫大なイオン形成はフリーラジカルと呼ばれている。
(ラジカルとは不対電子を持つ分子が他の分子から電子を奪うフリーラジカル反応をおこす物質の略称)
非電離放射線は、原子を破壊するには弱すぎるものの、フリーラジカルを作ることがわかっている。これらは原子をイオン化できない非電離放射線なので、体細胞を傷つけることはないと考えられてきた。そのような放射線は、周波数の低い紫外線から交流の電気まであり、可視光線、赤外線、マイクロ波、ラジオやテレビからの放射、電力線、1ヘルツ以下の直流が含まれる。高圧電線や変圧器、電力線、レーダー、ラジオやテレビの送信アンテナ、携帯電話のアンテナやその他のワイヤレス通信機器、携帯電話、電子レンジからの漏洩、電子機器、家電製品、テレビのブラウン管やコンピューターのモニター、オーディオ機器、電子楽器、電気毛布、ウォーターベッド、ヘアドライヤー、ヒーター、エアコン、換気設備などの周囲には強い電磁場が発生する。
交流電磁場は、水や血液に微妙な振動を作り出す。水は地球の磁場に対して、過敏性があり、一定の磁場が加えられると、すぐに地磁気の角度へ傾いて移動し、水の中の水素原子は地球磁場と調整するために、すりこぎ運動(ゆっくりと回転の軸方向を変える)を開始し、簡単なコイルや増幅器で感知できる「歌っているような」ノイズを発生させる。
また、超低周波の電磁場は非電離放射線で、分子構造を変化させることはない。しかし、そのエネルギーは原子と分子を振動させ、非外傷性の損傷を起こす。細胞の電気システムは、損傷や変化に敏感に反応する。傷ついた細胞膜や細胞内のチャネルでは、フリーラジカルが作られる。どんな場合でも、細胞間の障害は常に電気的であり、化学的・物理的な要因が原因になって発生する。
非電離放射線でどのようにフリーラジカルができるのか、明確な記述は見当たらないけれど、上述したあたりがそうではないかと思う。
さて、このラジカルであるが普通の呼吸や新陳代謝、生体に侵入する細菌によっても発生するが、工業廃水、車から出る酸化物や鉛、タバコの煙などの科学的汚染物質やストレスでも、体内で大量に発生する。ラジカルは、脂肪膜やタンパク質(酵素を含む)、血中脂質のような酸化した細胞をすぐに構成し、DNAにダメージを与える。
体内で食物から作られる抗酸化物質は、このようなラジカルを無害化し、その濃度を下げるが、水や空気、食物を通して体内に入った汚染物質は、細胞に蓄積された抗酸化物質を排除してしまう。そのため、体はフリーラジカルを無害化できず、悪影響を防げなくなるし、フリーラジカルは肝細胞の働きを抑制するので、汚染物質を体の外へ排出することもできなくなる。
さらに免疫系を抑制し、神経系や腎臓の働きを混乱させる。ラジカルは血中脂質やコレステロールを酸化し、心臓疾患や高血圧の原因になる動脈硬化症を増やす。酸化によってダメージを受けたタンパク質は不活性になり、神経細胞に蓄えていた抗酸化物質が無くなると神経系の病気になる、免疫系細胞に抗酸化物質がわずかしかないと、感染症やガンにつながる。傷ついたDNAは不活性タンパク質を合成し、コントロールシステムが働かなくなり、ガンの発生につながる。
さて、この免疫細胞とフリーラジカルの話だけれど、ラジカルだけでも、盛りだくさんに話があって書ききれないけれど、今回のコロナやインフルエンザに関係ありそうな興味深いことを1つメモしておこう。
ラジカルは免疫細胞を傷つけるが、インターロイキン6(訳注:B細胞を活性化させる化合物)や、インターロイキン8(訳注:炎症性白血球の誘惑物質)などを排出する免疫細胞も活性化させる。ラジカルは呼吸器の神経を刺激して炎症を起こし、肺胞の浸透率を増やすので肺の容量が減り、呼吸器の伝染病に罹りやすくなり、刺激物に対して敏感になる。
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肺の容量が減るということは、十分な酸素が吸えない、十分な二酸化炭素の排出ができないということか…。今回のコロナの酸欠の原因はここにもあるのだろうか。
電磁波は周波数によってその作用も様々だし、それに化学物質の汚染も絡めて、なかなか全体像が把握できない。ただ、この100年の間に、地球の電磁場はかなりの変化をしたことだけは確実のようだ。
「20世紀になるまで地球の電磁場は、ゆっくりと振動する磁場や可視光線、稲妻が放出する不規則な電磁場が中心だった。しかし、今や電磁波が加速度的に増え続け、これらの重要な周波数も人工的なノイズに埋もれている。」
ということを、頭の片隅に置いておいたほうが良さそうだ。地球の電化が進む度に様々な感染症が出現したことは過去記事に書いたけれど、
パンデミックと地球の帯電(コロナと5G)の関係 Dr.Thomas Cowanの説明
電磁波の影響を調べるにつれ、こういった世界的なパンデミックのような影響が起こるのは当然のように感じられてくる。

