【お】姨捨SA | いろはにさんぽ♪

いろはにさんぽ♪

道の駅 / SA・PA / 駅 / 観光地 のスタンプ収集

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

姨捨(おばすて)SA    長野県千曲市  長野自動車道 上り線  
2012年6月23日
「辰野ほたる祭り」 に行った復路にて 立ち寄る




姉妹Blog関連記事
辰野ほたる童謡公園〔長野県 辰野市〕





見に来てくださって(嬉-ω-人)ありがと~☆


にほんブログ村ランキング〔遊び心〕カテゴリに参加中!応援クリックは ρ(⌒∇⌒*)ここ
重ね重ね m*_ _)m ありがとうございます☆






民話  姨捨山(おばすてやま)

 昔々、殿様が、
「60歳になった年よりは山にすてること」という御触れを出しました。
殿様の命令にはだれも逆らえません。
親も子も、その日がきたら山へ行くものとあきらめていました。

 ある日のこと、一人の若い男が60歳になった母親を背負って山道をのぼっていきました。
気がつくと、背中の母親がポキポキと木の枝を折っています。
男は不思議に思いましたが、何も聞かずにそのまま歩きました。

 年よりをすてるのは深い深い山おくです。
男が母親をのこして一人帰るころには、あたりはもうまっ暗やみ。
男は道に迷って母親のところへ引き返してきました。
息子の姿を見た母親は言いました。
「こんなこともあろうかと、とちゅうで枝を折ってきた。それを目印にお帰り。」
母親の優しい心にふれた男は、殿様の命令に背く覚悟を決め、母親を家につれて帰りました。

 しばらくして、隣国から
「灰でなわをないなさい。できなければあなたの国をせめる」と言ってきました。
殿様は困りはて、だれか知恵のある者はいないかと国中にお触れを出しました。
男がこのことを母親に話すと、
「塩水にひたしたわらでなわをなって焼けばよい」と教えられ、
男はこのとおりに灰の縄を作り、殿様にさし出しました。

 しかし、隣国ではまた難題を言ってきました。
曲がりくねった穴の空いた玉に糸をとおせというのです。今度も男は母親に、
「1つの穴のまわりに蜂蜜をぬり、反対側の穴から糸を付けたアリを入れなさい」
と教えられ、殿様に伝えました。
すると、隣国では「こんな知恵者がいる国と戦っても、勝てるわけがない」と
攻め込むのを諦めてしまいました。

 殿様はたいそう喜び、男を城に呼んで
「褒美をとらす。欲しいものを言うがよい」と言いました。男は、
「褒美はいりません。実は・・・」
男は決心して母親のことを申し上げました。

「なるほど、年寄というものはありがたいものだ」
と、殿様は自分の考えがまちがっていたことに気づき、
おふれを出して年よりをすてることをやめさせました。
それからは、どの家でも年老いた親と仲良く暮らせるようになりました。