本当に大切なことは目には見えない。心でしか見ることができない。
あの人の言葉の裏にある、人に対しての誠実さ。
それは職業柄も性格的なものもあるんだと思うけど。
あの人は自分にもあたしにもそして自分の大切な人にも誠実であるために、判断を下してくれた。
そんな真っ直ぐな人を巻き込んだことを恥ずかしく思う。
結果はあたしにとっては悲しいことだけど、でも、嬉しくもある。
きっと、あたしに対しても誠実でいようとしてくれたんだと思うから。
短期間だったけど、どーでもいい存在じゃなかったってだけで今は充分過ぎるほど気持ちを感じる。
あの時確かにお互いを想って抱き合ったというのは事実だし。
目を閉じれば、あの人の寝顔も体の熱さも腕枕の感触もすぐそこにある。
好きになった人が、誠実でよかった。
ありがとう。