エフェクター自体は足りているのですが、見た目などで増えてしまっています。
初めて目にしたブランド「Yuki」です。
楽器屋パトロール中に「東京船堀」という記載に「?」と思い、調べてみると「A.Y.A」と同じ人が作っている姉妹ブランドとのことでした。
作者さんは東京中野から札幌に移り、東京船堀に移った経緯があり、ある時期から仕切り直しとしてこちらのYukiをしたようです。
AYAと違い、コラボもの以外は比較的シンプルなデザインのペダルが多いようで、よく見ないとAYAとの関連性も分からないので仕切り直しには成功していると思います。
私自身、AYAの「R-Comp」を手放してしまったことを悔やんでいたこともあり、中野にも北海道にも縁のある私としては、今度こそという思いで購入に至りました。
音がどうとかそういうのは抜きで、気持ちで買ってしまうという域に達しています。
そんなこちらのペダルは、3EQが売りのオーバードライブです。
そして、島村楽器とのコラボ・改良モデルの「Light Blue Edition」になります。
元々のモデルの特徴は分からないのですが、EQ幅を使いやすい範囲に抑え、ゲインを控えめにし、パーツを高級なものにしたというチューニングがされているようです。
見た目も月とウサギのオシャレなデザインで、ONにすると月が光るという良いルックスをしています。
※コラボ先の島村楽器のYoutubeでも紹介動画が挙がっていますが、正直よく分からない感じになっておりあまり良さが伝わらないかと思います。
コンセプトとして、現代のギターボーカル向けの音色ということのようですね。
歪み過ぎないクランチのコード弾きという感じでしょうか。
ギタボ向けと宣言しているペダルは珍しい気がしますし、確かにそんな印象、という音色だと思います。
分離感が良く、ヘッドルームが非常に広い感じです。
系統としてはトランスペアレント系に近く、BOSSのOD-3やBD-2とは違ってモダンなオーバードライブですね。
持っていませんがOD-1Xはこんな感じなのかな、と想像されます。
特徴的には「Jan Ray」に近いのかな、と思いましたが、「Jan Ray」と「Morning Glory」の良いとこどりみたいな印象でした。
「Morning Glory」の粒立ちの良さに「Jan Ray」の芳醇な奥行きが合わさった感じ。
非常に使いやすいモダンなオーバードライブという点では方向性は近く、好みの問題です。
EQもフルテンがフラットで、カットしていくタイプのフィルターになっており、狙ったトーンに焦点を合わせやすいと思います。
敢えてクリッピング回路を通していないということも特徴のようです。
クリッピングがないとどうなのか、調べても良く分かりませんでした。
飽和感がないと言われますが、スコーンとした明るめなトーンに感じる点がそこらへんなのでしょうか。
とにかく、コードのカッティングやアルペジオを弾いていて気持ちいいペダルだと思います。
クランチ系の中ではトップクラスでしょう。
BD-2だとドンシャリすぎたり全体的にトーンが暗め、と感じている人には良い選択肢かもしれません。
「Jan Ray」を持っていたらそんなに出番はないかな・・・という気もしないでもないです。
通常バージョンはこんな感じで、かなりサッパリした見た目です。