元速記官です、と言えば必ずペンを持つ動作をしつつ「ミミズみたいな記号書くあれでしょ?」と十中八九言われますが、違います!!
機械速記と言われる種類です。専用のタイプを使って速記します。
↓もう手放していますが、アメリカ製で個人輸入したステンチュラという名前のタイプです。
他にも種類があったし、バージョンアップもしていますが、
雇用主さんから貸与されたタイプは印字機能しかなく、
PCへデータを送れるこちらを使っている方が現在はほとんどです。
ん十万・・・
PCも貸与されるようになったのは最近のことだし、かなり自腹切って
自分たちで工夫しているんです。
これ、こそっと撮影した最後のお仕事の時の速記原本。
↓
実はミスタッチしてる^^;
この訳わかんない符号の組み合わせで基本の打ち方を覚えて、
略語を何百と覚えて
ミスなく速く打つ練習をひたすら続ける・・・
そして、言葉の知識がないと速記する指が止まるし、文字にも書けないので、
どう表記するかに日々神経を尖らせていました。
もう退職して3年以上たっていますが、
間違いなく、速タイプがあればゆっくりであればまだ打てますし、
うとうとしながらニュースを見たり聞いたりすると、
脳内で速記打っていることが今もあります。
身体に染み付いていますね。
法廷では速記タイプを執務室ではPCを打ち、とにかく速記録を作る日々。
打ってないときは記録を読み、調べものをし、辞書は毎日何度も引きながら、速記録を読み返し、誤字脱字がないようにと、辞めてから思ったけれど、かなり疲れていました。
速記自体はやりがいのある仕事だったけれど、
腱鞘炎や肩こりに日々悩まされて
かわいい子どもを抱っこすることもできないし
鬱病にもなるし
鬱病から復活した後でも、
週に2、3回も鍼灸院通って、やっとこなす状態でした。
身体を壊してまでやるのは違うよな、と
公務員もったいなかったね!って元気な今の私を見て言われるけれど、
腱鞘炎で子どもを抱っこできない、
ストレスで鬱病になり自殺しかかった時期もある
そんな状態にまでなってことがあると知ったら
「安定しているんだから、その仕事を続けたら?」
ってあなたは言えますか??
もうコーチングに出会ってこれやりたい!と思い出したら、退職への決断も早かったけなぁ。
仕事によって身体が作られるというのも分かるけれど、
仕事によって健康から離れていく
身体が壊れていくのであれば、
辞めるという選択をしていいと思います。
頭カッチンコッチンだった過去の私へ
もっと早く辞めても良かったかもね?
まあ、それでも、今の素敵なご縁のためには、あのタイミングが最善だったんだろうな。
(マヤ暦の元日、7月26日)