二条城前 乍旨司 | 日本の酒場をゆく

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京都の居酒屋は日常も借景も店のご馳走よしうお77
京都市営地下鉄東西線二条城前駅から歩くこと約六分、二条通り沿いの住宅街に銘酒居酒屋(乍旨司)がある。
カウンターに座り品書を眺めた。
地酒が豊富で杉錦、鯉川、天穏、秋鹿、日置桜、竹泉など名高い銘柄がある。
その中で、石川県の地酒「奥能登の白菊」にした。
クイー……。
華やかな若々しさの中に落着いた気品がある。
まずは「〆鯖 生姜酢」。
届いた〆鯖はきずしで、きずしこそは関東にはない、関西を代表する「あて=肴」だ。
関東では〆鯖、関西ではきずし。
どちらも足のはやい【腐れがはやい】鯖を酢で〆るのは同じだが、できるだけ刺身らしさを残そうと酢洗い程度で身をきりりと残す関東と、甘い二杯酢でしんなりと料理にする関西ではべつのものの気がする。
(乍旨司)は淡く〆て甘酢をかけて、生姜を添えて出し、一緒に食べるとまたいいですよとすすめる。
うまい。
とてもうまい。
関東に比べ関西は酢の使い方が格段に豊かだ。
注意新玉葱と新物しらすのサラダ700円
いのししのスープ900円
若竹煮950円
〆鯖 生姜酢950円
レモンサワー500円
どぶソーダ700円
「営業時間17:00~23:00/水休」