祇園四条 いづ重 | 日本の酒場をゆく

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旅酒や 無頼な心の よりどころ

 

 

 

明治45年創業の老舗京寿司よしうお77
京阪本線祇園四条駅から徒歩約5分、八坂神社西楼門の目と鼻の先に(いづ重)がある。
小粋な紺暖簾をくぐると、黒石洗い出しに石畳の床、木の腰壁、古風な机、椅子……。
まるで店の歴史を代弁するようなディテールがそこかしこに散りばめられている。
品書は、あゆ姿寿司、あじ寿司、海そう巻、粟麩巻など。
いったいに京都で握り寿司屋をあまり見ないのは江戸と違って鮮魚のとれなかった歴史かもしれない。
届いた京ちらしは黄色の金糸卵を敷きつめた上に〆た小鯛、海老、昆布、木の芽がのり、女性なら歓声を上げる華やかな色どりだ。
握り寿司だけが寿司じゃない。
生の魚介類を即座に握ってその場で最高のおいしさを出すのがせっかちな江戸前寿司。
一日おけば味がなれてさらにおいしくいただけるのがゆとりの関西寿司。
つまりネタで勝負の江戸前寿司。
技術で勝負の関西寿司。
どちらを選ぶかは貴方の問題である。
なぜなら食べるのは貴方自身だから。
注意並箱寿司900円
小鯛笹巻1250円
京ちらし1300円
鱧ちらし1500円
清酒「白鹿」550円
ビール「サッポロ」大ビン650円
「営業時間10:30~17:00頃/水・木休【祝翌休】」