日光いろは坂 | 無い物ねだりの身の程知らず

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人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

伊香保温泉に宿泊した翌日は、栃木県の日光いろは坂に向かいました。


伊香保温泉から国道17号線を北上し、群馬県の沼田市で昼食を取る事にしました。


私達が入った店は道路沿いの奥利根うどんのお店で、窓際の席に案内されました。


その窓からは、今まで見た事がない広大な丘陵が目の前に広がっていました。


方向から言って、赤城山の麓の景色なのではないかと思いましたが、こんなにも広々とした緑の台地がある事に、私は群馬県の自然の豊かさに驚きました。


昼食を終え、少し車を走らせると、直ぐ山合いの道に入りました。


私が持っているガイドブックの地図を頼りに日光方面に向かっていましたが、私が地図から読み取った距離感と実際の距離はかなり違っていた様で「一体いつになったら日光に着くんやろ?」と思いながら、地図とにらめっこしていました。


だけど、山合いの道を走っても走ってもずっと続いていて、終わりが見えないので、もしかしたら道を間違えているのかもしれないと不安になる程でした。


そして、ようやく私達の目の前に大きな湖が広がり、これが中禅寺湖でした。


中禅寺湖の周りには観光客が沢山いて、湖畔にはホテルや飲食店が建ち並んでいました。


それで、少しホッとしたのですが、いろは坂に差し掛かった途端、急に道が渋滞してノロノロ運転になりました。


それもその筈で、日光いろは坂は、アニメで見た以上のきついヘアピンカーブの連続でした。


しかも、ヘアピンカーブの高低差が大きく、転落防止の為か、ヘアピンカーブの外側に高めのコンクリートの壁が作ってありました。


なので、ノロノロの運転でも「Mはヘアピンカーブをちゃんと曲がれんのか?」と不安になり、私は手に汗を握りました。


頭文字Dのアニメでは、こんな高低差があるヘアピンカーブをショートカットして、車が段差を飛び越えていましたが「それは、さすがに無いんじゃないかな?」と、思いました。


坂が終わると3つの橋があって、アニメの中では、その橋を2台の車が超高速で並んで走っていましたが、それを想像するだけで背筋が寒くなりました。


そんな日光いろは坂を運転したMは、どう思っていたんだろう?と思い、今度はいろは坂の登りを走ってみるかと訊いてみましたが、登っても、また下りは渋滞しているだろうからいいとの事でした。


それで、Mの頭文字Dの聖地巡礼の運転は終わり、私達は日光駅でレンタカーを返却しました…