イワシは、たんぱく源として、日本はもちろん、世界中で食べられています。

日本では、昔から庶民の味方ですね。

イワシを漢字で書くと、「魚」に「弱」と書きますが、なぜなのでしょうか?

「魚の食べ方探求」のHPに解説が記載されていました。

 

 

イワシの語源には二種類の説があります。

 

■弱し→イワシ説

まず漢字の由来と同様に、弱るのが早い魚ということで「弱し」と呼ばれていたものが

徐々になまっていき「イワシ」になったという説です。

 

■卑しい→イワシ説

もう一つの説は、身分の低い人を指す卑しい(いやしい)が徐々になまって

イワシとなった説です。

これは、かつてイワシは庶民の食べ物で貴族は口にしない食べ物だったことが

根拠となっています。

 

 

源氏物語の作者の紫式部は、イワシが大好物だったそうです。

 

紫式部は、夫・藤原宣孝の留守中に部屋の中でこっそり焼いて食べたところ、

帰宅した夫がこもったイワシの臭いに気付き、咎められました。

紫式部はすぐさま、
『日の本に はやらせ給ふ 岩清水 まゐらぬ人は あらじとぞおもふ』
(日本ではやっている《いわし》水八幡宮に参らない人がいないように、

こんなにおいしいイワシを食べない人などいませんよ)
という歌を詠んで切り返したそうです。

 

平安貴族は、身分は高くても栄養状態がよくなかったといわれています。

イワシを卑しい魚とするたぐいの偏見が、偏食につながったのでしょう。

その点、紫式部の食事は、栄養バランスがよかったので、源氏物語という

傑作ができたのかも知れませんね!

 

以上、骨が多い焼き魚が苦手な営業マンの日記でした(;^_^A