今回は商品の説明と言うよりも、生地に焦点を当ててお話しさせていただきます。

自分が物作りの端くれをやっていたせいか、商品をセレクトするにあたって、生地に対してのこだわりをかなり強く反映させてしまう傾向があります。よって接客においても延々と生地の説明に時間を費やしてしまいがちです。(笑)

そのためか当店の商品を見た後に、「お宅に置いてある服は素材が良いね~」といった感想を幾度となくいただいております。

各メーカーさんがそれぞれの個性を発揮した生地を使用されておりますが、オリジナリティ豊かさや素材に対しての探求心にかけて、ETHOSENS は異色の存在でしょう。

 

 

いきなり何だ⁇ という感じですが、“ETHOSENS ”2025S/S展示会インヴィテーションの表紙です。実は恒例になってますが、そのシーズンのテーマとなる生地の柄がよく使用されます。

 

 

 

一言で済ませるならオリジナルプリント生地。

細かく説明させていただきますと、北陸で縦糸レーヨンy緯糸キュプラシルクの生地を織り上げ、それを京都で地染めして、その後新潟でスクリーンを使いハンドプリントをして、製品仕上げに洗いと天日乾燥をする。

どうです。圧倒されるでしょう!!

因みに柄はテーマである反響をイメージして作成されたものです。

 

 

 

 

このエンブロイダリーレースは、ポリエステル・クレープデシンをベースに、北陸産地で刺繡をされたもので、仕上げは滋賀県で行われております。

和柄ベースで柄に馴染むようにブランドのロゴマークが配されております。

 

 

 

 

このブランドが得意とする異素材切り替えデザインです。

メインで使用されております千鳥格子のリネンは浜松産で、両面を墨汁コーティングで染色したもの。そしてさらに撥水加工を施してレインウェアの要素を加えてあります。

 

 

 

 

ひとつ前の切り替えパーツにも使用されておりましたこの素材。

愛知県一宮産で、スーパー140’Sウールを原料とした 72/2 の細番手平織物(トロピカルウール)です。ETHOSENS では当たり前のように使用されておりますが、スーパー140’Sは高品質な原料であり、贅沢な逸品と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

画像を見て、何だ前の黒いのの色違いじゃない!なんて思う方がいらっしゃるかもしれませんが、このブランドのこだわりはそれを超えて来ますよ。

前述と同じく愛知県一宮産ですが、原料にスーパー180’Sウールを使用し、130番手の極細糸を双糸にした平織物です。そしてまた更に樹脂加工を施すことにより、フエルト収縮や毛羽立ちを防止しております。

専門的過ぎて意味不明の方のために、具体的な生地の性能を紹介いたしますと、非常にソフトで滑らかなタッチとドレープ性があり、着用を繰り返しても表情が劣化することがありません。

そして加工によって自宅での手洗いが可能となっています。また弾力性と反発性に優れておりシワになりにくく、ノーアイロンで着用できます。

 

世界三大ウール産地と言われております尾州のウールを、これほど贅沢に使用しているブランドは、そうそうないと思います。そのような素材で作られた製品を扱うことができるのは、自分にとっても誇らしいことであります。

 

と以上になりますが、全てにおいて拘るブランドの姿勢が伝われば幸いです。

 

ではまた。