四日市市の采女(うねめ)に最中「采女の杖衝」を扱う大正七年創業の和菓子屋「菊屋本店」があります。

店より一号線を京都に向って300m程の処にあるのが「杖衝坂」(つえつきざか)。




 この杖衝坂は、長さ200m程で標高5060mにおよんでいます。名称は遠く病身の日本武尊命(やまとたけるのみこと)が苦労してこの坂を登った事から名付けられたと伝説があります。

又、後年貞享四年(1687)詩人の松尾芭蕉がこの難所に江戸から伊賀へ帰る途中、馬に乗って越そうとした所、余りの急な坂の為、鞍もろとも転落してしまったその状況を早速句に残し

  「歩行(かち)ならば杖衝坂を落馬かな」

 今日に伝えられ、季語のない俳句としても有名のようです。その句碑もそのまま当地に残されています。

   この永く伝わる伝説に名をかりて当地の名称と友に、銘菓「采女の杖衝」と名付けて最中の中に洗練された大納言小豆の粒餡を入れ、その中に求肥を程よくあしらい甘さも抑えられています。   

最中の形は、「行李(こうり)の上に菅笠(すげがさ)」が置かれた形になっていて、江戸時代の旅の持ち物を表しています。  

  最中に求肥が入れてあるのは、昔の旅人は峠手前の茶屋で腹ごしらえして、峠越えしたことから腹持ちの良い餅(求肥)をイメージして入れられているのかな?最中に求肥とたっぷりな餡が入っているので割と重量感があります。1個でも食べ応えがありますね。




  采女の杖衝 5個入1365円税込 1227円税込(賞味期限 4日)

 店には、併設されて茶房「滴水亭」があり、季節の主菓子・干菓子・お抹茶のセットなど気軽に頂くことができるようですよ。

 
 黄色い花菊屋本店 黄色い花  
 

住所:三重県四日市市釆女町1878-1

Tel:059-345-5037  

交通手段

  近鉄内部線 内部駅から徒歩15分   

内部駅から708m

営業時間

 8001830

  茶房 滴水亭  

10001600

定休日:毎週水曜日と第三火曜日  

駐車場:有

ホームページ  

 http://www.kikuyahonten.com/