昔、参宮街道のはずれの峠に創業はおよそ170年前の天保三年(1832年)という一軒茶屋がポツンと建っており、そこにおきんという老婆がいた。おきん婆さんがよもぎの新芽を餅について混ぜ、丹精込めて作った香り高きヨモギ餅が、旅人に好評を得て、いつしかこの茶屋は「おきん茶屋」、餅は「おきん餅」と呼ばれるようになったとさ。
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           (現店舗の向かいに旧店舗があります)
場所は、伊勢自動車道と紀勢自動車道のつなぎ目にあたる勢和多気インターを降りて信号を右に曲がって
すぐのところにあります。
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この餅の特徴は、なんと言っても絹肌のような柔らかな舌触り。餅一つ一つが丸いビニール袋で包装されていました。数日たってもお餅がやわらかいままで、美味しくいただけます。中のあんは、粒あんです。
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 10個800円 20個1600円になります。ばら売りはしてないようです。
このお店、200911月に店舗を現在の所に移転したようです。イメージ 4          
               旧店舗
といっても、道をはさんで向かい側です。イメージ 5
移転前の店前に「左 さいごく」「右 よしの・こうや」と書かれた石柱が・・・。
関東から来た旅人は伊勢を経由して、西国巡礼、あるいは高野山・吉野巡礼、もしくは熊野三山巡礼へ向かう途中、この茶屋に立ち寄ったのかも?
おきん餅の包みには、
(製造者)
   多気郡多気町相可1550-21
    中西製菓 中西宏志
(材料)砂糖、餅粉、小豆、水飴、片栗粉、よもぎ、塩
と書かれていましたが・・・? 
(追伸)
私が訪ねた時には、生後6ヶ月というイノシシの子供が店先にいました。イメージ 6
 おきん茶屋  
住所:三重県多気郡多気町丹生4488-40
TEL・予約:0598-49-2101
交通手段
栃原駅から1,823m
営業時間:9:0019:30
定休日:火曜
駐車場:有