今、世界9カ国で翻訳されたある書籍が話題になっている。タイトルは『射精責任』(原著:ガブリエル・ブレア、翻訳:村井 理子/太田出版)だ。
書籍にはこう書かれている。

「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」
(「予期せぬ妊娠は男性のせい?書籍『射精責任』が話題 「養育費の差し押さえなど、男性も逃げられないようにするべき/アベマプライム」より一部抜粋)


上記を読んで、友人のアイちゃん(仮名)を思い出しました。

数年前、アイちゃんには付き合って数か月の彼氏がいました。

ある夜、彼はアイちゃんに尋ねました。

「アイは、子どもが欲しいと思う?」

「そうだね、どちらでもいいけど‥‥ まぁ、いても楽しいかも」

「そっか!」


彼は本当に嬉しそうで、うっすら涙を浮かべていたそうです。

そして、その数十分後‥‥
同意の無い、中出し

アイちゃんは唖然として彼を責めたてましたが、彼は悪びれる様子も謝罪も無し。
そして、そのとき、アイちゃんは「子どもができた‥‥」と直感したそうです。

その直感どおりに、アイちゃんは妊娠しました。

付き合ってまだ数か月。
彼との結婚はまったく考えていなかったのですが、堕胎するという選択肢はアイちゃんの中には無く、出産と結婚を決意しました。

彼とは当初からうまくいかず、マジメに仕事に励んでいたアイちゃんは
「わたしのキャリアと人生プランを返してほしい」
と憤っていました。

離婚調停も経ましたが、現在も3人で暮らしています。

言うまでも無く、アイちゃんのお子さんはかわいいです。

しかし、いま思い出しても、アイちゃんの旦那となった人のことを実に身勝手だと思います。


「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」

書籍『射精責任』では、男女の身体の仕組み、避妊具の手軽さの違い、出産、子育ての現実などあらゆる角度から避妊をしない男性への訴えがつづられています。

「女性も避妊できるし断ることもできる」とすべてを男性の責任にすることに批判的な声もあがっているそうですが、つらく苦しい思いをする女性がひとりでも減ってほしいと切に願っています。

 

 

 

 

許せない行動