ローソン 麺大盛り豚コク醤油ラーメン | ただいま考え中!

ローソン 麺大盛り豚コク醤油ラーメン

「ローソン 麺大盛り豚コク醤油ラーメン」

推奨調理時間 熱湯5分 内容量 112g(めん90g) 463kcal 食塩相当量 7.1g

ローソンのオリジナルカップ麺についに大盛りタイプの商品が登場しました。
昨今コンビニチェーン各社で大盛タイプのオリジナルカップ麺を充実させる動きが目立ってきましたが、その流れを静観するような感じで動きがなかったローソンからある意味衝撃的な一杯が登場しました。
今回登場したのは麺大盛り豚コク醤油ラーメンと麺大盛り辛みそラーメンの2種類で、他社の大盛サイズは縦型ビッグサイズカップでの商品展開なのに対しこちらはバケツ型のカップで登場しスーパーカップやでかまるシリーズなどと同サイズのカップのガッツリ大盛タイプでの灯女王となりました。
しかもこの物価高のさなか、税込168円という挑戦的な価格設定はコンビニ各社で大盛サイズのオリジナルカップ麺に対する商品コンセプトの違いを感じさせてくれます。
今回紹介する麺大盛り豚コク醤油ラーメンは、豚の旨みが決め手のしょうゆスープと麺90gの大盛サイズがセールスポイントの一杯です。
製造はいままでもローソンのPBカップ麺の多くを手掛けている日清食品です。

カップの中には後入れの液体スープの小袋が入っています。
小袋はこれ一つで、かやくの小袋はなくかなりシンプルなスタイルです。

小袋を取り出した後のカップの中の様子です。
麺は平打ち風の縮れがついた油揚げタイプのものです。
多くのカップ麺に見られるものがあまり見られません。
そう、かやくが極端に少ないのです。
かやくの袋がないにもかかわらず、カップの中にほとんどかやくが見当たらないのです(涙)
かやくはねぎがちらほら見られる程度なのです。
挑戦的な価格で登場した分、かやくの構成も随分思い切った大胆な割り切り方になっています。
このカップにお湯を注ぎ5分で出来上がります。
後入れの液体スープはカップの上であたためておくとよさそうです。

出来上がりはこのような感じになりました。
5分経過後ふたを開けて麺をしっかりほぐし、液体スープの小袋を加えてよくなじませて撮影しました。
この写真は仕上げ後に撮影したもので撮影したので食べ始めることができる状態です。

麺は小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、デキストリン、香辛料、チキンエキスなどを配合した平打ち風の縮れ付き油揚げ麺です。
どこかで見た感じの麺だと思いましたが、カップヌードルシリーズに似た感じの形状だと思います。
麺の太さはもう少しカップヌードルシリーズより太めに見えます。
5分仕上げの麺ですが、5分で仕上げると少しやわらかく感じるかもしれないので少し早めに切り上げるのもよいかもしれません。
麺量は90gとレギュラーサイズ(麺量60gとして)の1.5倍と他のコンビニチェーンの大盛サイズのカップ麺に比べて確かに多く、メーカーブランド品と比較するとスーパーカップ並みの麺量がありボリューム感はかなりのものだと思います。
ガッツリ食べたい人にはおすすめですが、かやくもほぼなく、麺量が多いのでひたすら麺を食べ進むという感じになってしまうかもしれません。

スープはしょうゆ、たん白加水分解物、豚脂、食塩、ポーク調味料、香辛料、酵母エキスなどを合わせた醤油味仕立てです。
同シリーズの辛みそラーメンのスープは先入れ式の粉末スープのようですが、こちらは後入れ式の液体スープです。
このスープはカップの中に入れた時少しとろみがついた感じにに見えますが、なじませるととろみはなくなりコク深く少し濃いめで甘みのあるのしょうゆ味スープに仕上がります。
豚のうまみがきいたスープはあっさりすっきりとは少し違い、若干後を引くような風味が口に残る感じになっていて、ボリュームのある麺とよく合っています。

かやくはねぎです。
しかもかやくの小袋が存在しないほどささやかな量です。
これには最初買ってふたを開けた時びっくりしました。
ここまで思い切ったことをするのか・・・コンビニカップ麺にしてはお手頃価格で大盛サイズとは言えど今までの発想なら形式的にでもかやくはそれなりについていたはず・・・
もしかしたらこれは価格を下げる代わりにラーメンとしての機能は最低限は最低限提供するから、これ以上を望むなら味変アイテムを準備するとか追い足しかやくを準備するとかその辺は食べる人が自分で何とかしてねという意思表示なのかもしれません。
割り切りの発想でこの物価高騰の波を乗り越えながらお手頃価格を提供しようという新たな挑戦と好意的に解釈したいと思います。
でもやっぱりねぎだけっていうのはどうにも寂しげな感じは否めないのはこの記事を書きながらも感じてはいますが、考えが古いのは私なのかもしれません。

いろいろな意味でコンビニカップ麺としては攻めた一杯だと思います。
まずは価格面、大盛サイズでコンビニカップ麺としてはお買い得価格の税込168円です。
ローソンのオリジナル縦型カップ麺(レギュラーサイズ)でも税込148円するのに対し、およそ1.5倍の麺量で20円高いだけにとどまっています。
麺の形状やスープの味が違うので、こだわりのある方には響かない可能性はありますが、とにかく量だという方にはもってこいだと思います。
次にかやく、ここまで思い切ってねぎだけ、しかもまばらに散らす程度に大胆な割り切りっぷりはある意味お見事です。
最近は麺とスープの味で勝負というカップ麺も受け入れられつつあるのですが、その多くは高価格帯のものでクオリティも高い商品です。
反面これはとにかく価格といった印象を受ける商品なので、ここまでやるかと感じてしまうのです。
追加で必要なものは自分で工夫してねという袋麺と同じコンセプトと考えれば自然に受け入れられそうですが、調理の手軽さとかやくを準備しなくてもそれなりに味わえるのがカップ麺の利点じゃなかったの?という疑問がわいてきそうなポイントでもあります。
正直多少しょぼくてももう少しかやくの要素があってもいいんじゃないかとこれを書きながらも思ってしまうのです。
商品名も、いままでなら大盛○○となっていそうなのを敢えてかどうかはわかりませんが麺大盛り○○としているところも正直さの表れなのかある意味遠慮しているのかと思えてきます。
麺大盛り(でもほとんどかやくはないよという裏のメッセージを込めて)と銘打っておけば、とりあえず間違いではないですよという言い訳にはなりそうです。
ちょっときつめに書いてしまいましたが、私はこれは好意的に見ています。
多く食べたい人に、よりお手頃でを提供するのもこれからの一つの戦略になりうると思うからです。
カップ麺でも必要なオプションは自分で用意してねという新たな流れを作ることができれば、新たな発想の商品が出てくる可能性があるからです。
コンビニオリジナル商品の大盛カップ麺市場に新たな発想で入ってきたローソンのこの一杯、ぜひ一度お試しになってはいかがでしょうか?
ごちそうさまでした。