志田said

最近ずっと、体調が優れなかった。

握手会を欠席することが続いたりもした。

しかも、ライブの翌日のオフに高熱を出す始末。

それが今日。

志田「うー…」

守屋「あとは今日寝ててね」

志田「えー…」

守屋「えーじゃないでしょ、じゃあ行ってきます」

志田「はーい…」



朝起きたときから熱があるのは分かってた。

でも現実を受け止めたくなくて体温は計らず。

それでも朝食に行かないと怪しまれそうだったから「絶対バレない!」と心に決めていざ食堂へ。

行くはずだった。

志田「よし、行こう…」

ガチャ

守屋「あ、愛佳おはよう」

志田「!!」

見事なバットタイミング。

廊下に出た瞬間背後から我らが鬼軍曹…じゃなかった、副キャプテン守屋茜登場。

志田「お、おはよう」

あ、これ絶対顔ひきつってる。

守屋「どうしたの?」

ちょっと俯いてたらあかねんが顔を覗き込んできて眉間に皺を寄せた。

うわ、これはヤバイ…

志田「い、いやなんでもないよ、早く行こう」

守屋「待って」

何か言われる前に立ち去ろうと歩き出したけどあかねんに腕を掴まれた。

そして反対側の手を私の額に当てる。

終わった…

守屋「結構高いね」

志田「…」

守屋「病院行こっか」

志田「え、いいよ、こんなん寝てりゃ治_」

守屋「駄目、行こう」

志田「行くなら一人でも_」

守屋「馬鹿じゃないの!そんなにフラフラで行けるわけないでしょ!」

ズキッ

志田「うっ…」

守屋「愛佳!?」

急に頭痛に襲われて立っていられなくなった。

守屋「大丈夫!?」

志田「あかねん…声…」

守屋「あ、ごめん」

ズキズキする…

これは本格的にヤバイやつだ…

守屋「あ、もしもし?守屋です」

ん?電話?

守屋「愛佳のこと病院に連れていくので車出してもらっていいですか?」

志田「げ…」

まじかよ…

…もしかして、はめられた?

守屋「よし、行こうか」

志田「はぁ…」

こうして病院に強制連行。

帰ってきたところで冒頭に戻る。

今日あかねんは午後から雑誌の取材が入ってるらしく、私に冷えピタを貼って出ていった。



診断は風邪。

医者は疲れから来ているのでは、と言っていた。

志田「情けないな…」

私より疲れている人いるのに…

てちとか、友香とか、理佐…とか…


志田「理佐に会いたいな…」

風邪ひくと人肌が恋しくなるって誰かがいってたけど、本当なんだ。

でも理佐は今日仕事があるって言ってたような?

あー今日一日会えないのか。

寂しい…

ピロン

志田「ん?」









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いつも読んでくださってありがとうございます!
この小説二つの記事で分けてたはずなんですけど、どこで分けてたのか分からなくなってしまったので勝手に分けました。
「前と分けるところが違うぞ!」という方、すみません。
それでは、次回も是非読んでください!
これからもよろしくお願いします!