本日、終戦から81年を迎えました。

先の大戦において、祖国の行く末を案じ尊い命を捧げられた方々に謹んで哀悼の誠を捧げます。

また、戦禍に倒れた国内外の全ての方々、遠い異郷の地で亡くなられた方々、広島、長崎への原爆投下、沖縄における地上戦、各地への空襲などによって犠牲となられた多くの方々に心から追悼の意を表します。

今日、私たちが享受している平和と繁栄は、決して当たり前のものではありません。

 

焦土と化した国土から立ち上がり、家族を守り、地域を再建し、産業を興し、民主主義と法の支配を根付かせ今日の日本を築き上げてこられた先人の不断の努力の上に私たちの暮らしがあります。

 

 

 

戦後81年という歳月が流れ、戦争を実際に経験された方々から直接お話を伺うことのできる機会は、年々少なくなっています。

だからこそ、今を生きる私たちには、歴史を風化させることなく、その記憶と教訓を次の世代へ受け継いでいく責任があります。

 

我が国は、先の大戦における行いを深く省み戦後一貫して平和国家として歩んできました。

その歩みの中で、自由、民主主義、基本的人権、法の支配を重んじ、国際社会の平和と繁栄に貢献することを国の基本としてきました。

この姿勢は、これからも変わることはありません。

 

同時に世界に目を向ければ、今なお各地で武力によって命や日常を奪われている人々がいます。

国際秩序が大きく揺れ動く時代にあって平和は、ただ願うだけで守られるものではありません。

 

対話と外交を尽くし、国際社会と協力しながら争いを防ぐ努力を重ねること。

そして、国民の命と平和な暮らし、我が国の領土・領海・領空を守り抜くために必要な備えを怠らないこと。

この双方を不断に追求していくことが、国家の責任です。

 

戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない。

その決意を、単なる言葉としてではなく、具体的な行動として次の時代へつないでいかなければなりません。

そして、平和とは、国家間に戦争がないということだけではありません。

子どもたちが未来に希望を持つことができること。

若者が挑戦できること。

働く人々が安心して暮らせること。

高齢者が尊厳を持って生活できること。

そして、互いの違いを認め合い、支え合う社会をつくること。

そうした日々の営みの積み重ねもまた、平和を守る礎であります。

81年前、日本は大きな犠牲の中から新たな一歩を踏み出しました。

私たちは今、その歴史の続きを生きています。

 

過去から目を背けることなく、未来への責任から逃げることなく、次の世代に「平和で、豊かで、誇りを持てる日本」を引き継いでいく。

その決意を、本日、改めて国民の皆様と共有したいと思います。

 

結びに戦没者の御霊の安らかならんことを心よりお祈り申し上げるとともに御遺族の皆様に改めて深い敬意を表します。

そして、世界の全ての人々が平和のうちに生きることのできる未来の実現に向け、日本国政府と共に全力を尽くしてまいります。


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