【GPIF年金積立金管理運用独立法人によるオルタナティブ投資】
GPIFが国内のインフラ、不動産などを対象にしたファンドに500億円を投資する事を発表しました。
これら国内のオルタナティブ資産に出資する事は、初めての試みとなります。
その内訳としては、データセンターなどを対象としたインフラファンドに400億円、オフィスなどの不動産ファンドに100億円を投資するもので今後の展開を注視します。
GPIFによるオルタナティブ投資は、2013年から始まり2025年3月末時点のオルタナティブ資産は、実に4兆1,877億円に達しています。
更に2017年からは、マルチマネージャー戦略を活用したオルタナティブ資産運用を拡充しています。
このマルチマネージャー戦略とは、株式や債券との相関関係が低い「オルタナティブ資産」から分散された超過リターンを追求する手法で、より大きなリターンを目指す高度な投資となります。
更に2022年からは、自家運用によりLPS(Limited Partnership)に投資する運用手法もスタートしています。このLPSは、投資事業有限責任組合(リミテッドパートナーシップ)で組合員が共同で投資事業を行うものです。
構成メンバーは、組合の債務について無限責任を負う運用者と有限責任を負う投資家で構成されています。GPIFは、有限責任組合員の位置づけとなります。
GPIFの実績としては、海外のプライベートエクイティー(未公開株)や不動産、インフラに投資してきました。
この様にファンドに自ら出資する事で投資先の資産情報をより早く把握できるメリットがありリスク管理の強化にもつながります。
GPIFの総資産は、260兆円、この積極展開により投資家の関心が高まり、国内市場の成長を後押しする事になるでしょう。
この手法や考え方を当区の「減債基金の運用」の場面で研究してまいりたいと考えています。
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