『王様と私』大千穐楽を観劇しました

とにかくとにかく、舞台全体の熱量が違っていました

 

 

明日海りおさんは、カーテンコールのご挨拶で、明日からはアンナとは別の人生を歩むことと、子役さんがたちに会えなくなることの寂しさ、そして「終わったー」という一言で、みなさんで完走できた安堵と開放感をお話されていました


アンナ先生は、もうとっくに南港か弁天町から船に乗ってイギリスに向かっておられるでしょうね


あっ、でもエドガーの時には「飛行機に乗っている頃…」って言われていたから、アンナ先生とルイスくんも飛行機利用かも知れないですね😆

 

 

ありがたいことに日生劇場で1回、梅田芸術劇場で2回、観劇することができました

素晴らしい作品に出会うことができて、思い出がまた一つ増えました

 


 

明日海さん北村一輝さんはじめ主要キャストも、アンサンブルの方々も、子役さんたちも、本当にみなさん素晴らしくって、毎回見惚れて聞き惚れました

 


 

アンサンブルの方々が演じる劇中劇『アンクル・トムの小屋』のタイ舞踊は、要所要所で動きを止める踊りでしたが、みなさんピタっピタっとハマっていて、凄いなと思いました

プログラムで振付のモルトビーさんが、西洋バレエの振付に比べて15倍は大変だったはずと文章を寄せておられましたもんね

 

 

 

明日海さんも北村さんも、さらに生き生きと演じておられて息ぴったりだったし、クララホム首相の小西遼生さんもノリノリで、ラムゼイ卿の中河内雅貴さんと面会している王様を呼びにきた時に土下座をやめるよう促されて、西洋風のお辞儀をするはずが、王様の手をとって、ダンスをするように王様の腕をくるっと自分の体に巻き付けて、王様にバッグハグしてもらう体勢にしちゃって、王様にビンタされちゃってて、そのタイミングがもぉ絶妙で、お二人ともさすが!って思いました

 

 

 

今日イチ泣いてしまったのは、逃亡した朝月希和さん演じるタプティムが捕えられ、鞭打ちを行おうとする怒りに駆られた王様に対して、「あなたには心がないのです!」とアンナ先生が声を荒らげたところでした

 

 

その直前がShall We Danceの場面で、心が通い合ったとお互いに感じていたのに、一瞬にしてそれが崩れ去ってしまったことの悲しみがヒリヒリと伝わってきたからです


もちろん蛮行に対する怒りも恐怖もアンナ先生から伝わってきましたが、やっと王様と二人で築き上げだ信頼関係(そしてほのかな恋心)がボロボロになってしまった悲しみが、声や目の表情滲んでいて、苦しかったです

 

 

王様からも、伝統的な考え方で王として正しい対応を取ることと、新たな希望との板挟みとなり、そして大切なものを失ってしまった辛さと悔しさが伝わってきましたし、クララホム首相も大切に仕えてきた王様の変貌に人生の基盤とした世界観が崩れことの絶望のようなものが伝わってきました

 

 

三者三様の喪失感や無力感の大きさを感じて、涙が溢れました

 

 


 

カーテンコールのご挨拶で特に印象に残っていることを、すでにうろ覚えですが残しておきたいと思います

 

 


全員が並んだところで、フラ・アラックの丸山泰右さんが後列からひれ伏しながら這い出てきて、ご挨拶の進行をされ始めて、びっくりしつつ、カンパニーの温かさを感じました


アンサンブルの紹介の後、スウィングの植木達也さんと油井杏奈さんも舞台に呼んでご紹介くださいました

 


 

次に子役さんたちのご挨拶

ドラゴンチームです

やっぱりみなさんしっかりしていて、感極まって声を詰まらせたりしても、素晴らしい作品に出られた感謝や、この経験を今後に活かしたいという思いを、ちゃんと最後まで自分の言葉にしていました

…みんなお利口さんやねぇって、おばちゃんまたホロホロ泣いてしまったやん

 



 

チュラロンコン王子とルイスくんは、じゃんけんをしてご挨拶の順番を決めていたのも、可愛かったです😊

 

 

チュラロンコン王子の前田武蔵くんは、演技について全部崩してしまうぐらい学びが多くあったようで、貴重な経験だったと言っていました

 

 

そんな前田くんを見つめる明日海さんは、そんなことまで考えていたのね、ほぉ〜と、感心しているような表情をされていたのが、キュートでした

 

 


チャン王妃の木村花代さんは、大阪出身だから笑いを取りに行きたくなるのだけれど、今日はやめておきますと言われて、北村さんとみりおちゃんを中心に作品を作ることができて嬉しかったということを言われていました

それを聞いて、おおおっ!木村さんも「みりおちゃん」って呼んでおられるのね♪と、嬉しくなりました

 

 


北村さんは、ミュージカルは本当に大変だ、身体への負担も大きく、ミュージカルを演っている人たちをリスペクトするとまず言われていました


明日海さんと幕間には治療室で顔を合わせることが多かったとも言われていて、北村さんの左足のテーピングが東京での貸切公演の時よりも大きくなっていて、右足もテーピングされていたのに気づいていたので、ケアをしながらの完走だったんだと、ご挨拶の言葉からも感じました


 

そして、キャストとこの後ろにいる100人ぐらいのスタッフのおかげで千秋楽を迎えられたと、ううって声を詰まらせ目元に手をあて、たと思ったら「泣きませんけど」って笑わせてくださいました

 

 

 

明日海さんは、みなさんが素敵なことを全部言ってくださったので、もう言うことがありませんと言いつつ、最初に書いたとおりアンナと子役さんたちと別れる寂しさと、「終わったー」って安堵と達成感を言われて、その後、ううって声を詰まらせ目元に手をあて…

「泣きませんけどね」ってまるで夫婦漫才のような流れを見せてくださいました

 

 

明日海さんと北村さん二人での最後の最後のカーテンコールは、もう会場中スタンディングでの万雷の拍手


その中で、北村さんがチャンチャッチャッチャンっ!バッチリ決まりました


そして明日海さんの番

両手をひらひらと上にあげて拍手を煽って、チャンチャッチャッチャンっ! 


北村さんの時よりも大きな音で、バシッと決まったように感じました😊

 

 

 

ああ楽しかったなぁ

次の公演『9to5』まで、健康で生きていきます

 

 

 

ps.

ムーラン・ルージュのポスターで、みりだいツーショットをやってみました

 

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