りょうきです。おはようございます。

 

先に結論。

 

 

お坊さんの法話を、英語に訳すお仕事を始めました。

 

 

りょうきならでは、ですか。

こういう世界に片足をくるぶしくらいまで突っ込みつつ、本業は英語の先生だし。

 

正確に言うと、英語の字幕をつけるお仕事です。

 

このブログに時々出てくる、須磨寺(すまでら)です。あの須磨寺。

そこの副住職の小池陽人(こいけようにん)さんから、ご依頼を賜ってね。

 

大変綺麗な流れのご縁でした。

本当に、いろいろな偶然が必然だったような、まぁつまりそういうことです。

 

陽人さんは、ある時からご自身の法話をYouTubeで公開されていて。

それをひょっとして海外で観てくれる方もおられるんじゃないか、とお考えに。

しからば英語の字幕が必要だとなっていたところ、りょうきがいた(笑)。

 

私は須磨寺によくお参りしていましたが、実は陽人さんとは面識はなくてですね。

もちろん私は参拝者ですので、一方的に存じ上げてはいたけれど。

 

それが気づけばこうですよ。不思議なものです。

 

字幕翻訳は、外大で少し勉強しました。それがまさかここで役立つとは。

手前味噌ですが、結構難しい。

 

例えば1秒間に読める単語の数は限られるから、何秒で何語という縛りが出るし。

加えて、英語は読む言語よりも聞く言語なので、字幕は尚更コンパクトにしないと。

そこに加えて、仏教用語ですよ。慚愧懺悔六根清浄とか、ほんとどうしよう(笑)。

 

でもね、すごく時間はかかるんですが、やっててとても楽しくて。

時に自分でも驚く英語が浮かびます。結局、どっちも好きなんでしょうね。

 

大学時代に得たわずかな知識に、自分の感覚と英語力だけを頼りに作ってます。

まさかこんな形でお役目を頂戴するとは、思いもよりませんでした。

 

だいたいですが、1週間に1つのペースで作ってます。

なので、出来次第このブログにも貼り付けます。

 

去年はりょうきのデイリー授業形式だったのが、今年は本物のお坊さんのウィークリーご法話に(笑)。

 

もちろん、プロ論やらお料理やら、他にも挟んでいきます。

当然ながら、予備校の授業は例年通り行っております。

いよいよ何屋さんかわからなくなってきたよ。

 

それじゃ、記念すべき第一回目の動画を以下にどうぞ。

英語関係なく、大変いいお話です。受験生・卒業生はどうぞ英語字幕でご覧なさい。

 

あと、だいぶ注意して作ってはいるんですけど。

もしもスペルミスとか見つけたら、メッセージでこっそり教えて(笑)。

 

https://youtu.be/Ie_cO4DXyFs

 


良き週末をどうぞ(^ ^)

 

新しいこと、始めました。

 

あ、おはようございます。りょうきです。

 

ワークというか、デューティーというか。

これまでブログを書いていた時間が、新しいことの時間になりそうです。

なりそうです、というか、すでになっております。難しいけど、楽しい。

 

この日曜には、少しは紹介できるかと。

思いつきのプロ論ももちろんもう少し続けますが、それもまた。

 

当然ながら、英語の先生のりょうきは、通常通り営業しております。

それが証拠に、本日も海苔おにぎりです。これから行ってきます。

 

しかし。

 

面白いことも、あるもんだ(笑)。

 

良き1日をどうぞ(^^)

りょうきです。おはようございます。

 

私の春休みも、いよいよ終わりに近い。あっという間です。

 

思いつきのプロ論、その5。またランダムに思いつきました。

 

「自分に酔わないこと」ですかね。これ、結構難しい。そして怖い。

 

例えばね、ある時帰りの飛行機で、機長がアナウンスしてくれたんです。

会社がバレちゃうけど、スターウォーズとコラボしてる会社でした。

 

その機長さん、まずは日本語でアナウンスをなさる。

ご搭乗ありがとうございます、からの、現在の高度はどうのこうの。

そこから、こうして空を飛べることは、昔からの夢でございましたナントカカントカ。

それだけでも結構長かったんですが、ここからがまた長かった。

 

次は英語でアナウンスを始めました。ここまではよくある話。

ところがね、よーく聞いてみると、スターウォーズがどうのこうの。

当機のチューバッカは誰某ですが、ハン・ソロも乗ってるとか乗ってないとか。

ご搭乗のお子様たちは、どうぞスターウォーズのキャラのごとくナントカカントカ。

 

声から雰囲気を察するに、大変ご機嫌にアナウンスをされているご様子で。

しかし、なんとなく周囲を見ると、しかめっ面のお客さんが多くて。

その飛行機、ビジネス客が多かったわけでもなくて、確かにお子様もいたんですけど。

 

まずね、長い。そして、声がでかい。

そして何よりも、おそらく英語を喋りたいだけに近いような気もする(笑)。

 

だって、ご搭乗のお子様に語りかけるならば、なぜ英語?

少なくとも、私の周囲に座っていたちびっ子達は、日本人でした。

 

ところで、アナウンス中は機内オーディオが止まるんです。

だから、ひょっとしたらお気に入りの曲のサビ手前でおあずけのお客もいたりして。

あるいは、単純に寝ているところを起こされちゃったお客もいたりして。

 

機長のアナウンスは、会社では奨励されているようです。

何をしゃべるかは、機長次第だそうですが。

 

で、不思議なもので、長く喋っても聞き入ってしまう機長さんもいれば。

稀にですが、さっさと終われよと客が思う機長さんもいるもので(笑)。

 

なんなんでしょうね、この違いって。

 

考えた結果、「なんかズレている」が原因として近いのかなと思いました。

つまり客室の空気や、CA達の空気と、なんか合ってない。だから違和感がすごい。

 

で、その「なんかズレている」のそのまた原因を考えてみると。

言葉がアレですけど、「独りよがり」というかね。自分に酔っている。

自分の行動に、自分で悦に入っている。だから周囲となんかズレる。

 

これ、怖いですよ。すごく。

 

自分は気分良くやってるつもりが、実は逆効果だったみたいな。

そして何が怖いって、どの職業にも言えると思うんです。業務上過失不徳です。

私だって、きっとやらかしてるんですよ。しかし自分で気づかない。おぉ怖い(笑)。

 

私が中学生の時、教育実習の先生で、こういう人いました。

なんというか、「理想の教育のために生きる!」みたいな人だったんですけど。

大変ご立派だったとは思うんです。しかし、熱い眼差しと熱いお言葉の向かう先は、実はあまり誰も聞いてなくてね。

全校朝礼で滔々とご自身の演説をなさいましたが、その日が貧血で倒れる子が最多だったような(笑)。

 

悪いことではないと思うんですよ。それは間違いないとして。

ただ、始末が悪い。本人はやる気満々なわけだし。しかし噛み合ってない。

これはね、上からも言いにくいんです。仕事への情熱は、ある意味高いわけだから。

 

この類は、どうやらある程度の真理があるようです。

誤解を恐れずに言えば、「なりたくてなりたくてその職業に就いた人」が、こうなってしまうパターンが見受けられます。

 

パイロットになることが長年の夢だった人が本当にパイロットになると、こうなりやすい。

パイロットに限らず、どの職業もそうですけどね。

 

だからかどうか、パイロットの試験は「パイロットが長年の夢でした!」みたいな人から順に落とされます。

自衛官もそうでした。「自衛官として、私は全力で国防に!」な人ほど、真っ先に落とされます。

 

航空会社の自社養成パイロットだと、「よくわかんないけど、受けたら受かった」が大半です。

自衛隊のパイロットだって、民間に行きそこなって入ってきた(少なくとも一般大卒幹部候補生は)とか、消極的な経緯が多い。

 

意外ですか。

 

これね、結局さっきの「自分に酔う」につながるからなんですよ。

 

まずね、とある職業にずっと就きたかった場合、それはいいことでもあるけれど、なりたいと思い続けているうちに副作用が一つ出ます。

 

それは、「妄想」です。

 

パイロットのことを何も知らないうちから、パイロット人生にあれこれ勝手に想いを馳せてしまう。

その結果、自分の中だけで自分だけの都合のいい「パイロット理想像」が出来上がる。

ところがそれはその人の勝手な妄想であって、現実は違うわけです。

 

しかしそのまま首尾よくパイロットになったとして、現実が異なる様を自分の目で見てしまうと、「話が違うじゃないか!」と一人相撲になってしまう。

つまり勝手に色々期待して、勝手に裏切られて、勝手に怒っている。

 

あるいは、現実が異なる様すら見えてないと、自分の思い描く理想像の中だけで生き続けてしまう。

実は周囲は冷めていても、それに気づかずに生き続けてしまう。自分酔いから醒めない。

 

ね、意外といいことないでしょう。

 

だから、動機は大切ではありますが、それだけに邁進してきた場合は、ちょっとね。

それが証拠か、私は自社養成は片っ端から落ちましたが、自衛隊は受かりました。

自衛隊そのものに、いい意味で興味がなかったからだと思います。つまり、私の中で勝手な自衛官像などがなかった。

だから、吸収が早かったのかもしれません。こうだよと言われたら、へーそうなんだと学ぶ。

 

でもまぁ、やはりいましたね。2人ほど。

「こんなの自衛隊じゃねぇ!」と言って、入隊したそばから一人で怒っている男。

「この国のあるべき姿は!」と言って、キラキラと遠い目をしている男。

 

怒る男はすぐに辞めてしまい、遠い目の男も気づいたらいませんでした。

特に遠い目男は、いなくなってて同期たちが安堵していたように思います(笑)。

 

だいたいね、パイロットになる前から、パイロットのことなんかわからないはずですよ。

わかるとしてせいぜい採用パンフレットの情報くらいだし、先輩に聞いたとしても、かなり限られています。

 

それだけしか情報を持っていない中で、うっかりすると自分の都合のいい理想像を作ってしまう。

そうすると現実はきっと違うはずで、つまり自分で作り出した妄想と現実のギャップに、自分一人で腹をたてるという有様になります。

あるいはずっとキラキラ遠い目をするか。どちらも、誰かと一緒に働くには不向きです。

 

もしも今の職場が、あなたが永らく望んでやっと手に入れた居場所なら。

大変素晴らしいことです。ぜひ大切にしたらいいと思います。

しかし、誰かしら相手がいる以上、自分の都合では物事は回りません。

特に自分の勝手な妄想に起因するものは、回るどころかそもそも存在すらしないと思います。

 

苦労して手に入れた場所ならば、なおさらちゃんと輝くことが望ましいじゃないですか。

ならば、酔い冷ましに冷静さと素直さが加われば、もう究極の理想だと思います。

 

そして、もしもその職場が、居場所として不本意だったならば。

つまり永らく望んでいたのとは違う場所に、今自分がいると思われるならば。

 

それ、むしろ出世しやすいですよ。余計な妄想が何もないから。

ご心配なく。あなたがもともとなりたかった職業に対してあなたが当時抱いていたイメージは、ほぼ100%あなたの勝手な妄想です。つまり、あなたが昔思い描き望んでいたことは、そもそも現実に存在していないと思います。

 

わずかな1面だけを見て、そこから勝手な妄想を膨らませて、しかし現実は知らないくせに、というかその1面以外の面は何一つ知らないくせに、それで時々一人で勝手に怒ったり後悔したり、時には泣いたりとか、ちょっとアレでしょう?

 

あるいは、望んでいた場所をめでたく手に入れたとして、しかしその後自分に酔い続けて生きて、実は周囲が辟易している中で自分の理想しか見えてない職業人生を続けるのも、自分の信じる先以外は一切眼中に入らないで行動する世界の一部の連中に近いというか、つまりもっとアレでしょう?(笑)。

 

プロだなぁと感じる人って、やはりね、冷静なんです。

そして何にも酔ってない。むしろ淡々としている。

その職業に就くまでの経緯は、それはそれぞれ。ただ、現状が上記の通り共通してる。

 

俺はお前の友達だ!とか熱く語ってくる人ほど、友達じゃないし。

ずっと友達になりたかった!と言われても、逆に友達になりたくなくなるし。

仕方なく友達になったとして、いきなり「そんな奴だったとは!」とか言われたり。

「俺の中で、お前はこうなのだ!」とか遠い目をされても、困るでしょう。

 

変な例えだけど、お仕事においても近い気はします。

お仕事をお友達だとすると、長く付き合わないといけないからね。

ちょうどいい距離感って、あるものです。人でも、仕事でも。

 

望んでいた仕事であろうと、そうでなかろうと。

その距離感を的確にとることができれば、仕事ができる人にぐっと近づくと思います。

 

えらい長くなった。このシリーズ、後少しだけ。

 

良き週末をどうぞ(^^)

りょうきです。おはようございます。

 

思いつきのプロ論、というか仕事ができる人に共通すると思われるもの。その4。

 

「未来予測」です。これは目にはっきり見える形で出ます。

 

飛行機の着陸を例にとります。

コックピットでは、機長と副操縦士の二人で着陸準備をしています。

管制からの矢継ぎ早の指示をこなしながら、息を合わせて作業中。

 

機長は操縦桿を握っているので、口頭で副操縦士にコマンドを出します。

例えば、着陸前には車輪を下ろします。そのすぐ後、フラップを30度に下げます。

そこからしばらくして、フラップを今度はフルに下げます。

 

機長が「ギアダウン(車輪を下ろせ)」というコマンドを出すとき、すでにギアレバーに手をかけている副操縦士は、お利口さんです。

ついでに、ギアレバーを触ったその手が、次の瞬間にはフラップレバーにあるといい。

で、機長の次のコマンド「フラップ30」を、フラップレバーに手を置いて待つ。

 

要するに、ギアダウンだろうがフラップ30だろうが、機長のコマンドがあってから手を伸ばすんじゃなくて、コマンドが出るより1秒早く手を伸ばして、そこで1秒待つ。

 

シェフの世界も似たようなものだそうです。

フライパンを振るシェフを横目で見ながら、アシスタントはそろそろこれかなと準備する。

で、シェフが「パルミジャーノ出せ」と言った時点で、シェフの手元にパルミジャーノが出ている。

 

お医者さんの手術だってそうです。優秀なナースなりアシスタントは、執刀医の次の動きを知っています。だから、一呼吸早く準備できる。手術は止まらず進む。

 

お仕事ができない人ってね、まずこれができません。

全ての動作が、後手後手になってます。そしてそれがなかなか治らない。

 

対して、仕事ができる人はほぼ100%これができます。

ちょっと先の未来が見えている。だから、数秒後にどうなるかがわかる。

 

お仕事って、リズムがあるんです。どんなお仕事でも。

で、できる人に限ってリズムを大事にします。それに乗らないと、仕事ができない。

その時、何らかの要因でそのリズムを乱されると、非常に苦痛です。

進むかと思いきやちょっと止められたりすると、すごくリズムが狂う。

 

後手後手の人は、もうそこにいるだけで周囲のリズムを乱してしまうんですよ。

だから、せめて周囲に影響しないような職域に行ってもらう。窓の近くとか。

 

未来予測で仕事をするのは、簡単です。

まず、明確なプロシージャがあるお仕事なら、それを徹底的に覚える。

次にこれ、その次はこれ、みたいに、いろいろあるはずだから。

 

そういうお仕事でなくとも、ちょっと考えたらわかります。

例えば、そうですね、昔自衛隊であった話。

 

用事で建物の一階に降りた私の目に、黒塗りの車がやってくるのが見えました。

普段見ない車だし、車載階級章も見えないから、よくわからないけど偉い人です。

 

よく見ると、車内に隊長の顔が見えます。

私の隊長はあんな車に乗れるほど偉くないので、もっと偉い人が乗っている。

そしてそれがこっちに近づいてきた。

 

それじゃあと思って、エレベーターのボタンを押して、スリッパを5人分ならべ、目につくゴミは拾って、黒電話で上の階に「どなたかお見えなので、もうすぐそっちに」と報告して、電話を切ったあたりでエレベーターがチーンと降りてきました。

 

ところがちょっと惜しかった。運転手を入れて3人でした。スリッパが余った(笑)。

 

ただ、隊長から見れば、予告もなく着いた時点で、りょうき隊員がホテルマンよろしくエレベーターを開けて立っている。スリッパが2足多いけど。

 

そして隊長がエレベーターに乗る時、私を見て、無言で上を指差します。

私は「はい」と一言。隊長の手が「いいね!」に変わる。

 

隊長(上には伝えてくれてるか?)

りょ「はい」

隊長(いいね!)

 

未来透視とテレパシーを使えるようになると、仕事は楽しいです。

こうして、90秒ほどのりょうきの突発的ミッションは終了し、りょうきは本来の用事に戻りました。

 

後で隊長曰く、ちょっと予定変更で偉い人と事務所に来ることになったと。

急な話だから予告もなかったけど、なぜかエレベーターは開いており、着いた階ではエレベーター前にお迎えまでいたので、お客さん喜んじゃって、お前たちお利口さんだなと。

どこのどういう偉い人だったのか私にはわかりませんが、隊長は喜んでました。

 

こういうことじゃないですかね。これは上手すぎるほど上手く回った例ですが。

 

自衛隊ではね、私は自分の部下には「りょうき時間で動け」と言ってました。

りょうき時間というのは、「今から30秒後を予測して、そこから逆算した今」という感じです。

私が仕事中はそういう動き方をしていたので、とりあえずりょうき時間と名付けた次第で。

 

つまり30秒後に何がどうなっているかを考えて、その時点で上手くいくように、今何をしておくと捗るかを考えろと。30秒じゃなくて1分でもいいよ。

 

平たく言えば、さっきのエレベーターのような。

偉い人が来たら、エレベーターには必ず乗るだろう。その時お待たせするよりも、パッと乗れたほうがいい。だから今のうちからエレベーターを呼んでおこう、みたいなね。

 

もちろん、外れることもあります。スリッパの数とか。

あるいはエレベーターを呼んだと思ったら、実は本人が階段主義者だったとか。

 

いいんですよ、そういう外れ方は。そういうこともあります。

でも全てが外れることはないはずです。何かは必ずヒットします。

 

こうやってお仕事をしてみるとね、仕事をしている自分を好きになれます。

 

りょうき時間の秘訣は、周囲をよく観察することです。

スマホ見ながら会社の廊下を歩いていると、黒塗りの車が来ても気づかない。

散漫なる注意力というかね。パイロットの秘訣でもあるんですけど。

 

目の前の仕事に集中しながらも、隙を見ては周囲を見る。何が起きてるか知る。

で、考えるんです。この空間で、次に何が起きそうか。何も起きない時間もあるけど。

そうすると、職場の空間の流れに乗ることができます。職場の一部になるわけですね。

 

お勉強もそうですよ。できる子は、私の話を予測して聞いてます。

次の展開がどうなるか、自分の予想通りになるか。

観察し、推測しながら聞くと、自分が授業の流れに乗ります。授業の一部になる。

だから、予測を裏切る展開になると、その瞬間本当にびっくりしています。

予測しないで聞いていた子は、あまりびっくりしません。

 

英語や国語の文章題もそうじゃないですかね。ちょっと先を予測しながら読むでしょう。

自分が文章の流れに乗るんです。自分が文章の一部になる。

読解問題って、ひょっとしてこういう能力の訓練なのかもしれません。

 

いい文章であれば、予想が時々心地よく裏切られるから、面白い。

しかし現実では、おそらく裏切られません。だから考えて動いた者の勝ちです。

 

さて、それじゃ新社会人諸君。今日も頑張ってね。

同期とおしゃべりしてないで、自分のいる空間を眺めてごらんなさい。

次はどうなる。30秒後に何が起きる。1分後に何を求められる。準備しとけ。

 

良き1日をどうぞ(^^)

りょうきです。おはようございます。

 

来週から授業が始まります。今週いっぱいは、春休み。

ゆるい朝を満喫しながらの、思いつきのプロ論3。

 

このシリーズを書きながらね、思いました。

少なくとも私の場合、プロ像の定義みたいなのを持っていない。

具体的な定義はないけれど、しかし時々誰かに対してプロだなぁと感心する時がある。

 

どのへんがどうプロなのかは自分の頭では認識できていないけど。

自分の頭でもわからない深い部分で、自分なりのプロ像があるんだろうと思います。

 

ということで、「こういう人に、プロを感じた」ふうに書きます。

 

自衛隊のヘリコプターのパイロットの話。東北の震災の時です。

震災があって津波があって、まさしく当日か次の日くらいの話です。

 

沖合に海自の輸送艦が停泊して、そこから陸地にある避難所へ救援物資を輸送する任務。

艦と避難所をピストン往復するヘリコプターを、あるパイロットが操縦していました。

 

避難所に向けて海上を飛んでいた時。

ふと下を見ると、漂流物に乗っていたか、つまり海の上に取り残された被災者が何人か見える。

 

案の定、全身で「助けて」を表現している。

ところがヘリパイとしては、実はこれは困った状況です。

 

自衛官は、どんな任務であれ発動根拠が必要で、下命されない限り勝手な動きはできません。

いかなる「ついで」も許されません。つまり最初に下命された行動以外はとってはいけない。

それが人道的どうのこうのでどれほど必要と見えたとしても、必ず命令が必要です。

 

だから先述のヘリパイは、その場で被災者を助けるわけにはいきません。

彼に下命された任務は、物資の輸送だけだからです。

 

ちなみに、ヘリの数が限られており、別便で彼ら用の救難機も用意できない。

艦を向かわせても、時間がかかります。彼らを助けるには、自分しかいません。

しかし機長は、彼らを乗せないで避難所へ向かうという判断を下しました。

 

ところが。

 

2時間後、その被災者の皆さんは輸送艦でお風呂に入っていました。

ことの次第は以下の通り。

 

予定通りに避難所に降りた機長は、そこにいる指令に報告をします。

ここに来る途中で突風が吹いたので、危険と判断したため積載物を一部海上に投棄した。

ところで、途中で漂流している人を見た。詳細はこの通りで、場所は分かっているから、帰り道でヘリに乗せて輸送艦へお連れする命令が欲しい。

 

指令は承認し、すぐに下命します。これで、彼らを救うことが任務になりました。

 

帰り道。漂流する被災者はなぜか毛布にくるまり、パンを食べています。

ホイストロープを用いて、慎重に被災者を引き上げます。そしてそのまま輸送艦へ。

ヘリは引き続き物資輸送の任務に戻りました。

 

わかりますか。

 

まず、ルール上はヘリは素通りしなければいけません。後で戻ってくるとしてもです。

ただ、海の上を漂流しているので、寒さで消耗しているだろう。

 

そこで、運んでいる物資を一部彼らにね。毛布とか食べ物とか。

しかし、これにも根拠が要ります。「寒そうだから」はダメです。

 

機長は、ヘリの規則を応用しました。

突風などで機体が一時的に危険な状態になった時、機長の権限で積載物を投棄することができるという規則が航空法にあります。

 

突風は、記録に残りません。機長が吹いたといえば、吹いたことになります。

ということで、機長の中で突風が吹きました。毛布とパンと飲み物を選んで、慎重にゆっくり“投棄”します。法律上は、彼らに与えたことにはなりません。

 

後で戻ってくるからと言ったか言わないか。というかきっと毛布以外に携帯GPSも投棄したんでしょうけど。

 

下命された後は、避難所から一直線で助けに来ました。さっきの場所から流されて、だいぶ場所が変わっているはずなのに、早かったそうです。

あっという間に全員を引き上げて、艦に戻る。艦では、受け入れ態勢が出来ている。

機長は物資をちょっと余分に積んで輸送に戻り、医官が彼らを診察し、お風呂に案内する。

 

輸送艦→避難所のルートで無線で許可をもらって助けた場合、避難所だといろいろと不自由もあるだろう。じゃなくて避難所→輸送艦のルートで助けた場合、ゴールが輸送艦なのでお風呂もある。

海水で濡れた被災者の皆さんには、どちらの方がいいか。どのタイミングで指令に下命してもらえばいいか。というか、今、何をすればいいか。

 

全部を一気に考えたんでしょうね。

 

他にも、ここには書ききれないほどの条件があります。

◯◯してはいけないとか、◯◯しなければいけないとか。山ほどある。

いろいろ割愛しているので、お読みの皆さんには「こうすればいいんじゃねーの?」はいろいろ出てくると思うんですが、残念ながら全てできません。

 

その規則だらけの中で、助けるどころかお風呂と温かい食事まで出せるようにした機長の判断は、プロだと思います。

 

どの規則にも触れることなく、もちろん誰かを犠牲にすることもなく。

冷静に、一番望ましい方法で、一番の結果を模索した結果です。

 

ルールを無視して助けることもできると思うんですけどね。

後で詰められたら、「だって困っている人がいるでしょう!」と熱く吠えればいい。

 

ただね、私はそういう猪突猛進熱血漢タイプよりも、この機長のように冷静に優しい方が仕事ができると思いますね。

 

実際、猪突猛進熱血漢タイプは、上からすれば使いにくい。

なぜなら、本人の思う事次第で何をするかわからないからです。

従って、あまり大きな仕事は任せられない。

 

対して、冷静に優しい機長タイプは、その上司も安心できます。

何一つルールに触れる事なく、しかし必ず良き方法を見つけてくるから。

だから次々に仕事が任される。出世していく。

 

「規則があるから、できない」は、ロボットに近い。

「規則があるけど、突破する」は、ジャイアンに近い。

どちらも、あまり評価されません。

 

「冷静に、規則をうまく使って、しかし温かい結果を出す」だと、かっこいい。

こういう人は、周囲で働く人が安心できる人材です。

 

蛇足ですけど、規則って大事です。守るのが当然です。

しかし規則のせいで身動きができないだけでは、ちょっと寂しい。

仕事ができる人に共通しているのは、規則を熟知した上で、使いこなしていることです。

綺麗に規則をクリアしながら、自分の目指す方向へ進めてしまう。

 

仮にですけど、助ける対象が自分の親の仇だったら。

「規則ですので、お役に立てません」と言って、助けない根拠にすらできてしまう。

もちろんそんなことはありませんけどね。

でもこの通り、同じ規則でもいろんな方向性で使えるということです。

 

長くなっちゃった。今日も頑張れ、新入社員(笑)。

 

良き1日をどうぞ(^^)