ネスレ、コーヒー豆の
再値上げ見送り 円高で調達費低下
ネスレ日本の高岡浩三社長は31日開いた事業戦略発表会で、コーヒー豆の価格について、「再度の値上げは必要ない」と語り、再値上げを見送る方針を示しました。
ネスレは新興国需要の増大や投機マネーの流入でコーヒー豆の国際市況が高騰し、今年3月に平均で約11%の値上げに踏み切り、今後原料高騰が続いた場合の再値上げの可能性も表明していましたが、コスト削減や円高で調達費用が下がったことに加え、製造過程での排熱の有効利用を進めることでコストダウンが実現できたことで、値上げは不要と判断しました。ただ、高岡社長は「特異な円高がいつまで続くかは不透明だ」とも語り、今後の動向を注視する考えも示しました。