こんにちは。

羽島市の骨盤調整&ピラティス『やさしいて』です。

 

先日は勢力の強い台風がこの地域を直撃しましたが、そんな中、無謀にも電車に乗って勉強会に参加してしまいました。このような事ができるのも周りの協力があってこそなので、家族、主催して頂いている先生、またこんな私を頼って下さるお客様に本当に心から感謝しています。だからこそ、自分のできる範囲のギリギリのラインで前進していきたいと強く想っています。

 

さて、最近のお客様の中で、高齢で色々な御苦労をされてきた方がいらっしゃいますが、その方の身体はもちろんボロボロでした。そして、心の中も常に不安定であり、私自身ではもうどうする事もできないかもしれないと思っていました。ですが、その方にもそうなってしまった理由がちゃんとあるのです。ただ、身体の痛みを取り除くのではなく、その方の出生時から今に至る人生の大きなうねりを理解し、寄り添ってあげること。子供の頃に読んだ絵本の『北風と太陽』というお話に出てくる太陽のように、長い時間をかけてお付き合いしようと数年前から思って継続的な施術をしていました。

 

そんな付き合いも10年になってしまいますが、やっと本当の意味でその方の心の変化を垣間見ることが度々できるようになったのです。その方の身体の老いという構造的な葛藤や日常生活の葛藤、そして自分の生い立ちの不遇さを徐々に外に出していくことで、今の心を安定させることができていったのではないかと思います。そして、これからもこの方から色々な学びを私自身に与えてくれるものだと思っています。

 

明日、私は40代に突入してしまいますが、今までの過去がこれから進む人生のバネになるように、今から遭遇するであろう出来事、出会う様々な人にたくさんの学びを得ようと思います。ただ、年を重ねたせいか、以前よりかなり涙脆くなり、お客様だけでなく全く関係のない方々の生い立ちを聞いているだけで涙が出てきてしまいますが、それは御容赦下さい。