住むところも環境も全く異なる三人のユウ。
愛する母親と満たされた日々を送っていた。
しかし、各々母親が様々出来事で追い込まれていく
鑑賞日 2021年6月23日
映画館 セントラル
子育てとは正解が無いもの。
とはいえ、色々他の親の子育てと比べてしまい、また核家族化による孤独化も加わり追い込またため最悪の事態に発展することも。
本作はそんな子育てに追い込まれていく母親を題材にした作品。
三組の親子が登場するのですが共通点として石橋ユウという子供がいる事。
そのため全員苗字が石橋だけど、そこは気にしない事にする。
なお三人のユウは母親が大好きなのですが?
本作のポイントは追い込まれる母と子。
元ライターながら子育てで休業していた留美子は元気のよい息子の悠宇に振り回される毎日。
そんな折、ライターとして再就職する事となるも、時同じくして夫が無職になってしまう。
一方、大阪でシングルマザーの加奈は息子の勇を育てるため寝る間を惜しんで仕事三昧。
だが、当の勇は自分の存在が母親を苦しめていると感じ始めていた。
また他方、夫の実家の隣に住むあすみは真面目で優等生の優の成長を暖かく見守ってきた。
しかし、姑との関係、新興宗教を誘っているママ友に疲弊するあすみに優の黒い噂がのしかかる。
追い詰められていく母と子、果たして親子に待ち受けているものは悲劇か、それとも?
子育てに悩み苦しむ母親、一方子供達は真面目であることが重しになっていた優、ストレスで不機嫌続きの母親に怯える悠宇、母親が自分の犠牲になっている事に悩む勇。
子どもたちの苦しさは中々切実なものが有ります。
一方、大人の男が碌な奴が登場しないのも特徴。
甲斐性なしに散財、マザコンと不幸にさせる要素がてんこ盛りの連中しか登場しません。
見どころは中盤、本当の姿を見せたユウ。
良い子と思っていたけど、実は・・と非常に背筋が冷たくなるような事実が判明するシーン。
そこの豹変っぷりは結構凄いです。
実態は堀川張りのサイコパス野郎なのでグーで殴りたくなりますが。
気になった点はオチがちょっと投げやりな事。
詳しくは説明しませんが、今までの展開は何だったんだ?と思ってしまうかも。
ツッコミどころとしては
隣に住んでるんだったら、普通気づくだろ
どんな家庭でもあり得る話という事なのですが、なんだか腑に落ちない本作。
あと、原作通りのタイトルになっているのですが、食卓が重要な要素を持っていない事もあり、損をしている感もあります。
母と子の感動作品なら何でも見る!という人はどうぞ。
母と子の話という点でチョイス。
たこ焼き屋で働く母とその背中を見て育つ娘の話となっています。