主観の違い ゴッホ~最後の手紙~ | Mの国より愛を込めて

Mの国より愛を込めて

日本のチベット Mの国より
映画の感想やゲームの散財など
Mの国のホットな話題もあるよ!

亡きゴッホの未配達の手紙を届けることになったアルマン

しかし、宛先の弟も亡くなっており、ゴッホの主治医を探すことに

ゴッホが晩年過ごした地で彼に関する情報を聞くが?

 

 

 

 

 

 

公式サイト

 

鑑賞日 2018/2/4

映画館 キネマ館

 

ゴッホといえば、言わずに知れた近代絵画の巨匠。

とりわけひまわりを描いた作品は有名で誰もが知っている絵の一つとなっています。

 

まあ、もっぱらバブル絶頂期に金が有り余った成金がアホみたいな価格で買ったことでも知られています。

 

しかし、ゴッホは生前は余り評価されていなかったようで?

 

本作はそんなゴッホの晩年の謎を追った作品。

近年芸術家を題材にした作品が多いのですが、本作と他の作品と決定的に異なるのが

 

全編油絵調のアニメーションで作られている事。

 

なお、アニメといえどもモデルは実際の俳優さん。

ゴッホの絵のモチーフとなった人たちに似せており、ゴッホの絵にそっくりな描写があるのも面白い点です。

 

本作のポイントはゴッホの死の謎。

物語自体はゴッホが亡くなってから1年後、弟にあてた未配達の手紙が出てきた所から始まるのですが、その弟も既に亡くなっており、仕方なしにゴッホの主治医に渡すことに。

元々精神が不安定になったため療養していたゴッホですが、彼が亡くなる数か月の間について、街の人の対応が千差万別。

ある人物は医者との関係が悪かったといい、また別な人物は医者と仲が良かったという。

半ば強引に手紙を配達することになったアルマンも街の人たちに振り回されるハメに。

そりゃクビになるわ、石を投げられるは散々な目に会いますしね。

 

本作の見どころは後半主治医との対面。

目的である主治医とようやく会う事ができたアルマン。

ゴッホとの関係がつかめなかっただけにその真相を訪ねると・・?

一応クライマックスとなるだけあり、今までの会話とは違った雰囲気となっています。

 

気になった点は風呂敷を広げすぎている事。

結局それぞれの会話の線と点が完全につながらないので謎が謎のまま終わてしまうサスペンスといった落としどころになってしまっています。

 

とにかく油絵調のアニメという段階で空前絶後の作品であることは間違いない本作。

一風変わったという点であれば間違いなく変わった分類の作品です。

知っているようで知らなかったゴッホ像が見れる点でも面白い作品となっています。

 

 

 

アニメでドキュメンタリー作品を作るというこちらもかなり毛色が変わった作品。

最後の最後に実際の映像が流れるのですが、今までがアニメであるだけに強烈なインパクトを残します。