早朝ノマドワークで集中したおかげで
予定よりも断然早く仕事が終わったので、
骨休めに(いつも休んでるけど)、
TOHOシネマズ新宿へ
 
   ONODA 一万夜を越えて
 
 
横井さんといい、この小野田さんといい、
戦争が終わったことを知らずに隠れていた、
というニュースは、子どもの頃に知っていて
帰国の際には大盛り上がりだったことも覚えている
 
とはいえ、それはまったく大人の世界の話で、
もはや戦後ではない、世代としては
特に興味を持った覚えもない
 
ところが自分自身、こうして歳を重ねてきて、
親の世代に近く…というか越したりしてきて、
どうもいまさら、戦争に対して敏感になった気がする
 
さて、話は太平洋戦争末期、
高所恐怖症で飛行機に乗れなかった小野田青年兵、
特殊任務の招集がかかって、秘密の作戦に参加する
 
秘密、
という言葉にヒトはこうも弱いのか、
自分だけが特別、という意識は、
戦時下において、さらに特別で
戦意高揚、任務に盲信して突き進む
 
フィリピンのルバング島、
米軍の上陸から身を守りながら
怪我や病に斃れるものが続出し、
日本軍ももはや瀕死の状態だが
秘密の任務を負った小野田少尉は勇敢かつ厳しく、
わずかな兵を率いて、味方の上陸への備えを目指す
 
敵を殺すこともあり、
地元の住民だとしても、
あくまでそれは敵なのだから、
と正当化しながら、ささやかな進軍を続ける
 
たった4人になった仲間も、
ついには2人になり…
 
ある日、日本から親族が来て、彼らに呼びかける
時は既に1970年代、
置いていかれた雑誌やラジオを手にしても、
2人は素直に信じることができない
 
見ても信じない、
見ているものを、
自分の都合の良いように解釈する
 
それもこれも、
すべては秘密任務をこそ信じているからだし、
いまさら真実を受け入れれば、
ここまで苦労した数十年はすべて無になる、
仲間の死も、殺した敵も、自分の人生も、
なにもかもが徒労でしかない
 
ラジオでは、月面着陸を中継している、
まるで喜劇のような悲劇、
 
ふと、あの名作、
まぼろしの市街戦 を思い出してしまった
 
だがこちらはリアルな話、
実話ベースだから、
ってしかも小野田さん、ホントそっくりっっ
 
いよいよ現実を受け入れ、
帰国する彼を待っているのは、
その背負いきれない30年の誤解による悲劇であり、
人生はまだまだ続いていくのだ
 
実際の彼はその後、喧騒を逃れブラジルで暮らしたり、
健全な若者を育てたいとサバイバル指導したり、
なかなか結構な保守派であったらしい
 
それを思うと、
戦争という極限を経験したからとて…
と、複雑な心境にもなる
 
ともあれ、
この作品の説得力は強く、
戦争とは悲劇であり喜劇、
そしてやっぱり、狂気だな、と思い知る
 
若い頃の遠藤雄弥、壮年の津田寛治、熱演、
日本からの旅行者、仲野太賀がいい味だが、
どうもバイト先の正社員さんに見えて仕方なく…
 
しかしこれって、フランス映画なのかな??
音楽がフランスっぽいだけで、
全然テイストが違ってくる不思議
エキストラにはちょっと日本語おかしなニュアンスも〜
(調べたら、多国籍の合作だった)
 
あ、それから、
逆に、
食べれる、
って言葉は、この時代、ないでしょ〜〜
神は細部に宿る、
こんな一言二言で、ぶち壊しにしないでほしいわぁ
 
 
 

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