「俺は自分が嫌い」とジローは言う。
自己肯定感を高めるように育てたつもりが…子育てって難しい。
そして、自分で自分を嫌いと言われると、とても悲しくなります。
そんなある日。
空手の団体戦の案内がありました。
まずは団体戦の選手を決めるために、道場内での選抜試合(希望者のみ)をします。
恐らくその選抜試合で勝ち残った子が、団体戦に出て、別の道場の子と対戦することになるようです。
ジローは公式戦に出たことありません。
道場内での練習試合も、1回戦で気力を使い果たして、2回戦負けしています。
親の私がだいぶゲタはかせたとしても
ジローは別に強くない。
なので、どうせ道場内の選抜試合で負けると見越して「練習試合のつもりで選抜試合に出てみない?」と声をかけてみました。
ジローの回答。
「別の道場の子と対戦したくない。選抜試合で選抜されるに決まってるから、出ません」
えっ…
今、なんつった?
道場内で優勝でもしてたらよ?
仰ることももっともですよ?
公式戦の経験もないのに?
言っちゃう?それ。
その自信、どっから….?
お前、めっちゃ自分のこと好きやん。
なんかこの自己肯定感って、私が思ってるのと違うんやけど。
でもまぁ、根拠のない自信って、恥ずかしいけど、根拠のない弱気よりいいのかな?わからんけど。
自分のこと、それなりに好きみたいでホッとした私でした。(どっかで軌道修正はいるやろうね)