懐かしい外伝-相撲完結編
【実録大相撲一番勝負完結編】
秀二郎の魂のゴングが遂に鳴った!
(`´メ)
秀『んごぉ~~(怒)』
ママ『秀ちゃん!耐えて!堪えて…』
秀『ママ…、ゴメンよ……、我慢にも限度がある。もう堪忍袋の緒がキレた!』
ホステス『秀ちゃん、相手は力士…しかも大勢よ(泣)』
秀『わかってるさ…だがな、男にはやる時はやる、見せる時は見せる、負けられない戦いがあるんだ…。』
ママ&ホステス『………………。』
秀二郎、自分が座っていた椅子を蹴り飛ばす様に勢いよく立ち上がり、店内中に響き渡る大声で、
秀『おいっ!!(怒)』
力士達『…………』
力士B、C、D達が秀二郎を見据え戦闘態勢に入る。
秀二郎は武者震いしていた。
全身が震えていた。
鏡越しに力士を見ながら、秀二郎は一言放った。
秀『ママ…お勘定。。。』
ママ&ホステス&力士達
『……………………。』
ママ『あっ、ハイ、あっ、いや、今日はいいよ(笑)』
秀『あら、悪いね、じゃあ~ね!』
走り去る秀二郎。
その時の秀二郎の足の速さは、カールルイスやボルトよりはるかに速く、おそらくオリンピックに出ていれば金メダルを取る事が出来た上に世界新記録を出せたであろう速さだった…。
逃げ足の速さは超一流だった。
更にエレベーターを待ってて捕まってはいけない心理から、非常階段を降りるも、速さのあまり足は空回り、滑り台でも滑っているかの様な感じで降りていた。
シャコタンの車で跳ねる様な動きをしながら滑っていた。
秀二郎は泣いていた…。
尻の痛さはもちろん、あの状況から逃れられた嬉しさで……。
あの武者震いは、武者震い等ではなく、ただビビっていただけだったのだ。
そして逃げ切った秀二郎は雑居ビルから垣間見える星空を見ながらつぶやいた…。
秀『今日はこれくらいにしといてやる!次会ったらシメるぞ…。確実に、、、嘘じゃないぞ、本当だぞ…。』
また1つ、武勇伝を作った夜だった……。
【実録大相撲一番勝負完結編】完
あとがき
貴乃花親方が怒るのは、ごもっとも!
ジャッジは悩む必要がない!
殴った側と殴られた側。
しかし殴られるに至る経緯もきっと、この世界にしかわからない何かはあったのだろう。
でも、ダメだよね!怪我させたら!!
怪我させてしまったのなら責任取るの覚悟で往生しないとね。
体育会系や、男の世界にはあるよね、確かに。
でも正当性はないからね。
平和が一番なのに、平和が一番難しいねぇ。