精神疾患と呼ばれるものの大半が生活習慣病と云われると合点が行くことが多いと思いませんか?ここでは精神障害と云う言葉をあえて使わずに、大半の精神疾患が生活習慣を改善することで快方に向かうことを前向きに説明します。


精神疾患を心因性、外因性、内因性に分類することが多いようですが、境界が明瞭ではありません。統合失調症(昔は精神分裂病と呼んでいた)や躁うつ病は内因性の代表のように言われ、器質的疾患と思われてきましたが、痴呆症のように明確な器質的変化を伴うものと違ってむしろ器質的疾患と呼べるものは少数派です。

外因性には、ヘルペス、脳炎のような感染症や、脳卒中や代謝異常、薬物中毒などがあげられますが原因がはっきりしているのでここでは論じません。


昔から「病は気から」と言います。病気の9割方は気の迷いや萎え、過度の精神的ストレスから来るのは経験的に知っていますが、分かっているけどやめられないのがこの「気の病」です。

精神疾患はその「気」そのものが由来ですから、よりいっそう深刻なものになりがちです。


気の迷いや萎えは、「後ろ向き」「ネガティブ」「暗い」「内向的」「猜疑的」な人に多く見られますが、生まれながらに持つ性格ではなく、環境や生活習慣によって刷り込まれた性格が災いすることが多いようです。気が病むとカラダに変調をきたします。イライラすればテキメン胃腸がおかしくなります。人によっては精神的ストレスで筋肉や血管が緊張して神経まで圧迫して頭痛やめまい、強迫観念が増幅して心臓がバクバクしたり痛んだりもします。


ならば、「前向き」「ポジティブ」「明るい」「外交的」「楽天的」になればいいと言ってもそんな簡単に刷り込まれた性格を治すことができません。


ADHD(注意欠陥・多動性障害)、パニック障害、強迫性障害、妄想性障害、全般性不安障害、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、睡眠障害、・・・数え上げたらキリがないくらいに分類されますが、大半は医者や研究者の便宜的な分類に過ぎず、病気と認められるような重篤な人はほとんどいません。残念ながら、心のケアや生活習慣の改善指導を行わず過度の睡眠薬や抗うつ剤のような薬漬けでドランク状態になる人や、カラダを壊して不安を増幅させて病んでいく人が多いのが現実です。


「不安」と「心配」という言葉がありますが、日本語の間違った理解を正すだけでも病気が治ってしまう人が多いことを知っていますか?「不安」というのは外界から身を守るために天から授かった

有難いシグナルです。お腹が痛いとか頭が痛くなる、肩が凝ると同じように変調への警告です。


「不安」が生じたらどうしますか?対策を練るが正解です。寒気がすればカラダを温めるくらいは誰でも分かりますが、不安になるとどうしていいか分からなくなる人が結構たくさんいます。「不安」が生じたら「心配」すればいいのです。心配の意味は具体的に「心を配る」です。心配性なんて間違った言葉が氾濫するから、何も手を打たずに心配だ、心配だと騒ぎ立ててしまいます。「心配」は「ポジティブ」な言葉です。不安をいくら煽っても不安が増幅するだけで何も解決しないばかりかどんどん心が病んでいきます。寒い寒いと言いながら薄着でやせ我慢する人が少ないのに、不安には何も対処しようとせずに、不安の堂々巡りでまいってしまうのです。


「不安」に対して「心を配る」対処をしない生活習慣こそが問題なのです。


同じく生活習慣が崩れると様々な変調がカラダに表れます。カラダが変調を来すと「気」が更に滅入ります。「気」が滅入り、「不安」が堂々巡りを始めると心もカラダも一斉に傷んできます。生活習慣が悪い人に精神疾患が多いのは偶然ではありません。糖尿病のような生活習慣病にじわじわと侵されて行くと、動くことも億劫になり、筋肉が衰え、血行がますます悪くなりカラダも冷え、精神にも疾患が表れるようになります。


過保護に育ち、小さい頃から失敗の経験を上手にしたことが無い大人が増えて、ますます失敗を恐れるようになります。間違えたらどうしよう?失敗したらどうしよう?人に笑われたらどうしよう?不安に苛まされて精神が萎縮していきます。実はこのあと述べる睡眠障害と一緒で、失敗してもどうってことはないのです。眠れなくてもなんでもないのと一緒です。


睡眠障害の方は、眠れないことが大変だと考えてしまいます。眠れなくて死んでしまうこともカラダがおかしくなることもありませんから杞憂に過ぎないのですが、眠りたい眠りたいと焦ってパニックになってしまうのです。それでも実は目を閉じて横になっていれば、99%の不眠症の方もイビキをかいて眠ってしまいます。眠りが浅く直ぐに目を覚ますから眠っていないと勘違いします。人間の体は良く出来ていて、目を閉じて安静になっているだけでもカラダはかなり回復し、脳も回復していきます。昼寝の10~20分、例え眠れなくても目を閉じて横になるだけで、驚くほど回復します。長い昼寝はかえってぼ~っとしてしまうくらいですから、眠れないくらいの人のほうがちょうど良いのかもしれません。


ようするに命を落とすこと以外は大した問題では無いのです。失敗や経験を積むのは研究者に似ています。実験とは失敗の連続を言います。誰も実験してる人の悪口を言う人はいません。失敗をたくさんしないと成功できないからです。


同じように、「人はこうあるべきだ」なんて刷り込みで、自分のギャップに悩み、不安を煽ってしまう人も多いようです。「自分は生きる価値なんて無い」「存在意義が分からない」なんて繰り返しの大半は、古い既成概念で刷り込まれた間違った価値からの呪縛です。世の中の変わるスピードが早く、モラルのようなものも変化していくのに、いつまでも古い価値に虐められている不幸な人が多いのは残念です。


「女はお淑やかに」「女は貞操を守るべき」???おかしくありませんか?男が浮気しながら女の貞操を求めるなんてのもおかしいでしょ?年取ったタイコ腹のオジサンがナイスボディの若い美女を求め、熟女を蔑む構図も男からみてもむかつきますが、外界を知った女が古い概念に呪縛されて精神を病んでしまうバカバカしさはもうやめにさせたいです。精神疾患の多数派が女性です。男性は生活や仕事に命を削って四苦八苦して気を病みますが、女性は古い観念で気を病むことが多いのです。


ようするに精神疾患のほとんどが、こうした負のサイクルに陥った不安の生活習慣病と呼ばれる所以なのです。

「病は気から」!

失敗を恐れたり、古いモラルに縛られたり、心を配るのを忘れて不安の堂々巡りする悪し生活習慣を早く直しましょう。