皆様こんにちは。腸美活通信 編集部 MOです。
近頃ニュースで「はしか」の話題がよく出てきますね。
なんでも感染力が強くて、同じ部屋にいるだけで感染するとか。
私たちが子供の頃は、はしか・水ぼうそう・おたふくは、兄弟などからうつって
みんな自然とかかるのが当たり前、という時代でしたが、
近年はワクチン接種が浸透し、「はしかにかかった」という話をめったに聞かなくなりました。
今日は、今また流行の兆しの見える「麻しん(はしか)」について勉強しましょう。
麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、「はしか」とも呼ばれます。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると、一生免疫が持続すると言われています。
症状
潜伏期間 10~12日の潜伏期間を経て発症。
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初 期 発熱・咳・鼻水・のどの痛み等、風邪に似た症状、
(カタル期) 目の充血や目やにが2~4日続く。
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発症期 39度を超える高熱とともに全身に発疹ができる。
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回復期 解熱後、赤い発疹は黒ずんだ色素沈着となりしばらく残る。
→ 合併症がなく重症化しなければ発症から7~10日で回復。
合併症
麻しん患者の半数以上は成人で、成人が麻しんに感染すると、子供より重症化しやすいといわれています。
- 肺炎、中耳炎を合併しやすい。
- 1,000人に1人の割合で脳炎を発症。
- 先進国であっても1,000人に1人が死亡。
- 10万人に1人程度、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することがある。(特に学童期)
麻しんの最も有効な予防方法はワクチン接種です。
麻しんは、感染力が非常に強く、空気感染もするので、手洗い、マスクだけでは予防できません。
また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。
ワクチンの接種回数
2006年度以降は、ワクチン2回接種が導入されたため免疫を獲得できていますが、それ以前は、1回の接種や任意接種だったため、多くの方に十分な免疫がついていない可能性が非常に高いです。
麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は、接種を検討してください。医療機関にて抗体検査(採血)による確認も可能です。
麻しんにかかったと思ったら
麻しんの感染力は非常に強いため、感染の拡大を防ぐことが最も重要です。
発疹・発熱などの疑わしい症状がある場合は、麻しんの疑いがあることをまず医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。
医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けましょう。
麻しんと海外渡航
麻しんの発生がない、あるいは非常に少ない国・地域では滞在中に麻しんを発症すると、感染の拡大防止のため、発症した本人の移動制限だけでなく、同行者の移動も厳しく制限されることがあります。
海外渡航される時は、麻しん罹患の有無(検査で診断)や、予防接種歴を確認し、必要な場合には予防接種を受けることを検討してください。
最後に
今まで麻しんにかかったことが確実である場合(検査で麻しんの感染が確認された場合)は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。また、かかったことがある人がワクチン接種をしても副反応は増強しません。
しかし、麻しんかどうか明らかでない場合はかかりつけの医師に相談し、抗体検査等を検討してください。
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