秋も終わりですねぇ。。。。。
公園の桜の葉も殆ど落ちてしまって
ベンチの足元や、生垣の隅っこに吹き溜まっているのを見ていると
毎年のことながら、冬へ向かうもの寂しさを感じたりします。。。
『池上線』を憶えていますか。。。
久しぶりにラジオを聴きながらキッチンの小物整理をしてると、懐かしい曲が流れてきました。
私と同年代の女性のリクエストで、西島三恵子さんが唄っていた
池上線
リクエストをしたその女性にも、歌詞に似た切ない想い出があって、今もこの曲を忘れることが出来ないと言う。。。
古い電車のドアのそば ふたりは黙って立っていた
話す言葉をさがしながら すきま風にふるえて
いくつ駅を過ぎたのか 忘れてあなたに聞いたのに
じっと私をみつめながら ごめんね なんて言ったわ
泣いてはだめだと胸にきかせて 白いハンカチを握りしめたの
池上線が走る街に あなたは二度と来ないのね
池上線に揺られながら 今日も帰る私なの
私も当時この曲に心惹かれてよく聴いていたのに、歌詞が部分的に思い出せなくて、検索してみると驚くほど多くの人がブログやHPで紹介していて、30数年前の西島さんの歌声も聴くことが出来ました。
東京の東急池上線を走る古い電車を舞台に、若い男女の一つの恋の終わりがもの哀しく描かれて、電車に揺られながら、言葉少なに別れを告げられた女の想いを想像しながら、言いようのない寂しさに涙したものでした。。。
ささやかな恋が終わっても、池上線は何も見なかったかのように走り続ける。
それでも女は痛い胸を抱えながら、想い出が散らばったままの街へ、いつものように池上線に揺られて帰って来る。。。
さりげなく、むしろ淡々と唄う西島さんの表現力が、人の心に灯を点したような珠玉の一曲ではないだろうか。
久々に聴いて、改めてそう思わせられた。
ゆく秋を惜しみながら、じっくり心をこめて聴いてみようか・・・・・