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入学式を彩ってくれた
今年の桜
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桜は満開なのに
セーターを着たくなるような日のことを
なんというかお子さんは分かりますか
花冷え
という言葉を聞いて
大人は
「あ、そういうことか」と直ぐに
理解すると思います
日常では使わない言葉ですが
この言葉を聞いたときに
意味を想像出来ない大人は
いませんよね
それを
自分の子どもと共有してみよう！
と思ってくれる親御さんは
どれくらいいるかな
以前、「花冷え」という言葉の意味を
「花を冷やすこと？」
と言った子がいました
花を冷やすって・・・
そう思うのはいいけれど
どういうシーンで使うのかな
ちゃんとその場面を想像したのかな
こういうところにも
思考力が試されます
言葉を前後の文脈や状況で
イメージして
「こういうことかな」と使える子が
やはり賢い子であり
それで中学受験自体の
学力は決まってしまうといっても
過言でないと思います
アタックテスト組は
先日国語の文章で出て来ましたよね
言語とは
対象をさし示す記号であり、
それらの記号を文法規則で組み合わせて
さらなる君を生み出すことの出来る
システムである
知らない言葉でも
ちょっと想像してみる練習を
してみましょう
全ての言葉を知って
入試問題を解くわけではありません
難関校受験生であっても
それは同じことです
差が出てしまうのは
こういう風に知らない言葉を
イメージしてみようとする
まずはトライしようとする姿勢です
結果はまだついて来なくても
大丈夫
指導している子に
知らない言葉が出てきたら
そのまま教えることはしません
「花が咲く＝桜が咲く」
これはいつのなのか
春は暖かいって言うけれど
本当に毎日暖かい？
どんなに暖かな日でも
上着を持ったり
水筒の中身が温かい紅茶だったり
子ども自身で
体感しているであろうことの中から
それこそこちらが
想像力を発揮して
自分で言葉の意味にたどり着けるよう
子どもとの会話に
しっかり時間を取るようにしています
国語は出来るようになるまでに
とても時間がかかります
もちろん全員では無いけれど
大抵、不得意で個別を付けるのですから
言葉を想像させることに
本当に時間がかかります
やってもやっても
キリがないです
知らない言葉ばかりですから
だからこそ
急いでたくさん触れるのではなく
じっくり丁寧に取り組むことが大事です
今は時間を気にせず
子どもの理解度を確認しながら
進めていきましょう
桜にまつわる素敵な言葉
並べておきますので
是非、今日の会話に
入れてみてくださいね
【花明り(灯り)】
日が長くなってきました
日が暮れてきても
桜のあの薄いピンクが
ほんのり周りを
明るくしてくれている様子
【花曇り】
まだまだ晴天が続くことのない
この季節
桜の咲くころに多い
薄明るい曇り空のこと
【花冷え】
同じくこの頃は
「また冬に逆戻り！？」
というくらい寒いときが・・・
【花の雨】
春の長雨
【花便り】
桜の開花を知らせる便り
【花散らし】
桜の季節に野外で遊ぶこと
【花の雲】
満開の花が連なって
雲のように見える様子
【花疲れ】
お花見のあとの気だるさや
美しいものをみた満足感の余韻
桜は魔性です！？
【飛花(ひか)】
舞い散る桜のはなびら
【花筏(はないかだ)】
散った花びらが
水面に浮かんで漂う様子
普段は使いませんが
イメージするのに難しい言葉でも
ないと思うのですよね
言葉ひとつなのに
こうして多岐にわたって
情景を思い浮かべられる言葉が
あります
せかせかと忙しく過ごさせていたら
言葉のイメージ力が育ちません
せっかく日本の言葉は
綺麗なのですから
表現力を豊かに育てることを
心がけましょう
そして大人向けに・・・
桜の歌でちょっと賢くなった気分を
共有しましょう
○○
ひさかたの 光のどけき春の日に
しづ心なく 花の散るらむ (紀友則)
日の光のやわらかい春の日なのに、
どうして桜は
落ち着くことなく散っていくのだろう
○○
山里の 春の夕暮れ来てみれば
入相の鐘に 花ぞ散りける(能因法師)
山里の春の夕暮れに来てみれば、
一日の終わりを告げる山寺の
鐘の響きとともに桜の花が散っていた
○○
願はくは 花のもとにて春死なむ
その如月(きさらぎ)の
望月の頃(西行法師)
願わくば２月１５日頃、
満開の桜の下で逝きたい・・・
２月１５日は釈迦の命日
西行が旅立ったのは２月１６日
お釈迦様の後ろを
ちゃんとついて行かれたのですね
○○
散る桜 残る桜も 散る桜(良寛)
どの桜もやがて散るゆく定め
明日があると思わず
今生きている命を「如何に生きるか」
○○
さまざまの ことを思ひ出す 桜かな
(松尾芭蕉)
この桜を眺めていると、
ご奉公していた昔の思い出が蘇ります
本当の意味で
賢い子を育てたい
品のある合格を目指して
今日も一日頑張りましょう
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