腸の清いものは長生きする(西勝造先生の著から)



 

中国の道書を見ると、長生きしたいものは腸を清くせよということがある。腸を清くするということは、あんな糞便を腸内にためておかないということである。



 あんな不潔なものを誰が腸内に貯めておくものか、便所に行って処理しているという人が多い。いや、ためるどころか下痢をして困っているという方もいる。ところが試みに断食をしてみたまえ。毎日便通のある人でも、また下痢で困っている人でも貯めておかなかった筈の糞便が、しかも長い間腸の壁にこびりついて黒くなった糞便や砂のようなものが、ものの見事に一升も出てくるのである。毎日便通があると自慢する人でさえ、このような始末である。便秘がちの方など腹に糞壺をかかえているようなものである。また下痢で困るという方も、結局腸の壁に古い便がこびりついて、腸壁が働かぬから下痢するものと、心得ねばならぬ。



 また腸の故障は脳と緊密な関係のあることを忘れてはならぬ。腸内の宿便の溜まっている個所によって、脳のどの部分が障害されているかが解るのである。更にまた脳の障害されている個所によって、それが生体のどこの神経にそれが影響して、麻痺するかも解るのである。例えば左手がきかない人があるとする。その人は右上行結腸に宿便をためている人であるという判断がつくのである。西医学健康法は宿便の排泄をも目的の一つとしているのである。



 



西万二郎先生の連載記事から



東洋医学で良くつかわれる「臍下丹田」の方は、解剖学的にまったく対応する器官が存在しないものであるから、「気の中心」といったようなあまり科学的で無い説明がなされています。(マート療法の内海先生は真の中心は仙骨であり、中心感覚を磨くことが奥義と言われています)



 一方、太陽叢の方は太陽叢=Solar plexus=太陽神経叢=腹腔神経叢という文献がでてくるが、検証がなされないまま、孫引きされ、常識となってしまっている。腸管神経系とか腸神経系と呼ばれる第三の自律神経システムの存在は、1921年(大正10年)、イギリスのラングリーという医師が最初に言い出している。腸システムとは副交感神経系、交感神経系、と並ぶもう一つの自律神経系であるとした。その後コロンビア大学の解剖学、細胞生物学の教授であるマイケル・ガージョン氏の「第二の脳」という著作で、腸システムの神経系が脳と同じ神経伝達質を使っていると発表すると大いに嘲笑された。ガージョン氏は神経胃学という比較的新しい学問を研究している学者で、1996年に第2の脳という言葉を作りだしている。腸神経系は食道から胃、小腸、大腸に至るまでの全ての消化に関わっている。この第2の脳、あるいは小さな脳は独立して存在し、脳と同じように精巧な自律的な神経回路を持ち、神経伝達物質と蛋白で情報伝達をしている、と紹介されています。つまり、自律性のレベルについてはまだ諸説があるようですが、少なくとも実際に自律性を有する、ということが生理学上の常識となったのはここ10年程のことではないかということになります。



 腹部は動かしさえすれば、どのような動かし方でも一向に構わない、やり易いように動かしなさいという西勝造先生の説明は、この腸管神経系の存在によって非常に現実味を帯びることになります。つまり、自己の意識で腹筋を動かし、その力で腸管を動かしてやると、原始的な自律性有する腸神経系は混乱して脳に報告し、判断を仰ぐということになります。腸管に対する補正の指令は副交感神経系(消化管であればすべての指令が迷走神経経由で)を通じて腸に伝わりますから、腹部を動かせば副交感神経系全般に興奮が生じる、ということが始めて合理的に説明できるということです。



管理者からの一言



私が通っているヨガの先生は、体の前の中心が丹田、後ろの中心が命門で、中心が二つあるような事を言われます。ヤジロベーの中心は一点のみであるし、前と後ろに二つも中心があっては、かなり変です。へその下の?㎝で更に奥の?㎝の表現もおかしいです。内海先生はそれを言うなら、ガリガリ痩せた人の丹田は背中から外に飛び出す、とおっしゃっていて、噴き出してしまいました。私達は間違った表現を長い間、信じてきたのかもしれません。骨は人間の体を支えているし、いくら頑丈な肉でも、肉では支えられないし、そうすると、本当の中心は骨であるはずです。ヨガの先生にそう言い返したら、今度は気の流れの中心がどうのとかと言われ、また解らなくなってしまいます。



生物の発生、進化からみると、腸が先、脳は後からつくられたので、脳をコントロールしているのは腸であると西原先生の御著書に書かれていました。本当の死は腸死であり、脳死ではないとも言われています。



宿便とは?も疑問です。赤ちゃんの時から貯まっているとも?そんなことあるのかな?どうも信じられませんが、断食で出る真っ黒い便はなんなのでしょうか。それを西万二朗先生にセミナーの時にお訪ねたしたことがあります。腸壁の古くなった皮膚が剥がれ落ちたのではないかと。それを聞いたら、思いつきました。ソッカ―、女性の生理と同じなのではないのかな?と。断食をすると、腸の粘膜が一気に剥がれるんだ、だから一升もの量の便が出てくるんだ、剥がれた後はきれいな腸粘膜になってリフレッシュできるんだ、と、だから便秘の人でも下痢の人でも、健康な人でさえも、時々断食することがいいのですね。断食は腸のリフレッシュになるという意味が納得できました。難治性の疾病を抱えている方にお勧めしますが、わたしはお断りします。



コーヒー浣腸の健康法は新谷先生の御著書に書かれていますが、それも西万二朗先生に質問してみました。そうしたら、きれいになっても、また直ぐに元に戻るとおっしゃっていました。



腸運動は、私が通っているヨガでもよくやっています。やったあとは全身の力が抜けた感じになってきます。腸運動中は眠くなってくるし、この運動は一人でやるには難しいですが、猫背体操で短時間やると背腹同時を動かすことができるので、お勧めします。