先代のオーナーの願いは明確でした。
「先祖代々の土地を守りながら、未来の家族が困らない形にしたい。」
その想いを叶えるために、
私たちは、将来高齢になる親族が入居できるように
バリアフリー化 と 耐震性向上 を前提にした住まいを考えました。
さらに、
・相続税の納税資金
・毎年の固定資産税
これらに対応できる仕組みとして、
土地を活かした 賃貸マンション建築 が最適という結論に至りました。
■ しかし最大の問題は「自宅」だった
当時、敷地には築22年ほどの自宅がありました。
そのすぐ隣には、形の中途半端な畑。
「このまま活用できるのか?」
「自宅をバリアフリー化するには、どれほどの費用がかかるのか?」
「土地全体をどう有効活用するべきなのか?」
考えれば考えるほど、
自宅を残した場合の問題が次々と出てきました。
■ 思い切った発想の転換
あるとき、ふと考えが一つにまとまりました。
「もう、自宅を解体してしまおう。」
賃貸マンションを本気で経営していくと決めた以上、
中途半端に手を加えるのではなく、
土地全体を再設計する必要がありました。
自宅を解体し、
畑も含めて一体で造成し、
開発許可を得て、
まっさらな土地に戻してから建築をスタートする。
大胆ではありますが、
すべては 一族の未来を守るための決断 でした。
■ 地主には“決断の瞬間”が必ず訪れる
土地を持つ方——いわゆる地主さんは、
時に大きな選択を迫られます。
・何を残し、何を手放すか
・土地全体をどう使うか
・その選択が数十年後の家族にどう影響するか
客観的・本質的・長期的に考えることが重要 です。
「自分の代だけよければ良い」ではなく、
土地に関わるすべての人が納得し、誇りを持てる形を選ぶ。
それが、未来に責任を持つ土地オーナーの姿だと思います。
■ 家を壊して建てるという決断は、慎重に
もちろん、
家を解体して更地にするという決断は
誰にでもできる簡単な選択ではありません。
思い出もある。
お金もかかる。
将来の不安もある。
だからこそ、
「なぜその選択をするのか?」
「家族にとって本当に良い未来になるか?」
ここを丁寧に向き合う必要があります。
私たちも悩みに悩み、
議論を重ね、
ようやく辿り着いた結論でした。
■ そして、すべての始まりとなった土地がこちらです