先日の買い物中 知り合いに会った

久しぶりだったから

ひと目ではわからず

相手から声を掛けられた

 

 

 

頻繁にやり取りをしていた時は

それなりに仲良くしていて

そして 今回も

話し始めたら以前のように

楽しく会話が進んだ

 

 

 

話しの中盤で

私知らなかった...

手術したんだって?

大腸?

悪いところは全部取れたの?

 

 

 

突然こんな話....

 

 

 

頭が真っ白になった

 

 

 

そんな質問より

どうしてそのことを知ってる?

 

 

 

突然の事で

頭の中がパニック

知られている情報が詳しすぎて

かわす事もできず

 

 

 

家族以外には話していない事をつたえたけど

そこに 

大した事はなかったから...と付け加えれば良かった...

 

 

 

誰から聞いたの?

一番知りたかったことを聞いてみた

とても答え辛そうにしながらも

教えてくれた

 

 

 

それを聞いて 納得した

家族以外 

知っている人がひとりいたことを思い出した

 

 

 

そっか....

 

 

 

この世に絶対なんてなくて

知られたくない事程

誰もが興味を持つ....

 

 

 

そんなもんだよな....

 

 

 

この先

私が元気でいれば

そのこと自体が薄れていくけど

 

 

 

もしもの事があった時は

やっぱりそうだったんだ....と

そういう結果になる

 

 

 

最後に

癌とかじゃないよね?  と聞かれた

 

 

大腸の悪いところを取った人に

確かめるように聞く?

 

 

 

大丈夫だよ と 普通に返事をした私の顔は

きっと歪んだ表情になっていたと思う

 

マスクをしていてよかった

 

 

 

 

初めて他人に病気の事を突っ込まれた

彼女の中の私は

大腸がんかもしれない人...になっている

 

 

 

体形は変わっていないのに

こんなに痩せて.... とまで言われた

 

 

 

 

その日の夜は

心が重く

誰かに悪いことをされたわけでもないのに

叩きのめされたような

そんな気持ちに勝手になった

 

 

 

知らないうちに

秘密にしていたことが知られている

こわい

 

 

 

でもきっと これが現実

誰も知らないと思っているのは

わたしだけかもしれない...