ストロトキャスターをいじり始めたら、当時の色んな事を思い出してしまいました。


これわ、このギターを買うためのバイトをしていた当時の出来事です。




おそらく1983年頃… 親の条件で大学に通いつつ…



ロックスターに向けた冒険を始めたころのお話です。



スタジオでバイトを始める前に短い間だけ、軽トラックで自動販売機に牛乳パックを詰めてまわるバイトをしておりました。



これは、1日のうち好きな時間で指定されたルートを回って牛乳パックの補充を行えばよく…



大学とバンドとの時間調整が楽な事と…



積み込みから全て一人で…軽トラックを離れなければどう動いても良いので…



安ーいシュタインバーガーモデルを買って軽トラに積み込み…



休憩の度にギターの練習とかしたりして…



よいなーと思って始めました。



唯一顔見知りになったバイトの先輩もミュージシャンで…同じ理由で長くこのバイトをやっているという事でした。



バイトは牛乳パックを詰めるだけで無く、自動販売機の売り上げの小銭も回収してくるので、ルートの最後の方は軽トラの助手席が小銭を入れた布袋でいっぱいになり…



盗難が危険なので、ルールとして、便所と弁当を買う以外軽トラから離れてはならず、外食も禁止なのでした。



道が空いた夜中でもよいし、大学サボってやっても良いし…気ままで良いバイトではありました。




その日は大学をサボって昼前からスタートし、夜のバンド練習までの時間でバイトを入れた日でした。



ちょうど杉並区の大きな公園周りの自販機を回っている時に…



ランチを食べようと、弁当を買って、公園すぐ脇の樹木が生い茂った行き止まりの道に軽トラを止め…



新緑だったと記憶しておりますが、公園の景色を見ながら食べようと、弁当を広げた時…



ちょっと大きなエンジン音がして…



バックミラーを覗くと青いストライプが入ったデッカいアメ車…



*写真お借りしましたm(_ _)m


こんなかんじの車が軽トラの後にピタッと止まり…



大きなドアを開けて、アロハシャツの胸をはだけて金のネックレスを揺らした半分金髪の男と…



手下っぽい、当時のツッパリみたいな赤いストライプのシャツを来た二人組が近づいて来るのが見えました。



道の先は行き止まりなので、これは車を急発進させて逃げる事も出来ないな…と思いつつ…



私、子供のころからガタイが良く中学生で180をゆうに超え、ツッパリは近づいて来てもスッと素通りしてばかりで、絡まれた事など一度も無く…



またの機会にお話しますが家には私より大きな兄3人と、絶対的に怖かった父がいたので、そういうのは全く怖くなかったのですが…



今回はどうやら本職っぽい方々だったので…



刺されてもやだし、最悪小銭の山で精々10万くらい??…



痛いけど仕方ねーかなー…とか思いながら、気が付かないふりをして、幕内弁当を食べておりましたところ…



軽トラの窓をコンコン…と…



「ちと悪いけど降りてきてくれる??」



私はとぼけて『はぁ…??』とだけ答えて車を降りると日焼けした胸はだけアロハの方が…



「オレら新宿でヤクザやってるもんだけど、ちと金に困っててさあ…」



『そらーそーでしょーねー』とか思っていたところ…



私の顔をしげしげと見て…



「あれ?お前名前なんて言うの??」



私が苗字を告げると…



「え??じゃあ〇〇の弟??」



どうやら兄の友人でした(^◇^;)



「なんだー!家にも遊び行かせてもらったことあんだよー!おやっさんこえーよなー!そーかー〇〇によろしく言っといてくれよなー!!ルート配送は金持ってんのバレてるからこんなとこで止まってるとヤバいから気をつけろよなー!じゃーなー!」



バタン、ブルルン…



私はポカンと立ち尽くしておりました。



被害ゼロ、兄への伝言アリ、幕内弁当冷める…



おかげで無事ストロトキャスターを買う事が出来たのでした(^◇^;)



人生唯一の被カツアゲ未遂…



これも運と縁のお話かと(^◇^;)



閑話休題失礼いたしました!

(^◇^;)