とりあえず、最初の作品はやっぱりとっつきやすいところからかな~というところで、
年代も何も関係なく、もっともメジャーな作品の一つである「フィガロの結婚」にしました。
作曲したのは、かの有名なモーツァルト。
台本はダ・ポンテ。イタリア語の代表的なオペラ・ブッファ(喜劇)ですが、
もともとはフランス人のボーマルシェという人が脚本を書いたんですね。
これが結構貴族批判の強い内容だったということで、イタリア語のオペラの台本では、
多少緩和されたようです。・・・それでも結構な皮肉が入っていますが。
実はこの作品、ロッシーニの作曲で有名な「セビリアの理髪師」の後日談。
しかも、このフィガロの後の話「罪ある母」というものと合わせて、三部作の真ん中の作品なんですね。
とは言っても、三部作として上演されることはなく、普通は単独で上演されますが。
なかなかにドタバタな話で、題名も「たわけた一日、あるいはフィガロの結婚」という題なんですね。
つまり、一日の出来事なわけです。
ですが、キャストの多さと、話の複雑さから、一言で説明するのはとっても大変・・・。![]()
なので、何回かに分けて書いていきたいと思います。(;^_^A
まずは主人公のフィガロ、タイトルロールにもなっていますから、確かにフィガロが主役なんですが、
実は主役よりも目立っているのはフィガロの婚約者のスザンナです。(苦笑)
・・・話の展開、実質回しているのはスザンナと、フィガロの主人の伯爵だろうな…と思うんですが、
まあ一応タイトルロールですから、最初にフィガロから。
実はフィガロが活躍したのはこの話の前段の「セビリアの理髪師」で、
今の主人であるアルマヴィーヴァ伯爵と、伯爵夫人となっているロジーナとを結ぶ手助けをしたんです。
その功績から、アルマヴィーヴァ伯爵のお付きとなっているわけなんですが、
このお話の中のフィガロはちょっとだけ、お茶目と言うか抜けてるというか…。
頭はいいはずなんですけどね。スザンナの方が利口な感じがするんですよね、どうしても。(;^_^A
多分女性陣(スザンナ&伯爵夫人)が、伯爵をやりこめる話になっているからなんでしょうけど。
で、話の発端はフィガロが婚礼の朝に、伯爵からお部屋とベッドを貰うところからはじまります。
フィガロはその時点で何も知らないので、伯爵に呼ばれても夫人に呼ばれても、
すぐに跳んで行ける距離にある部屋は都合がいい、と言うんですが、
スザンナは渋い顔。実はスザンナは浮気な伯爵にいい寄られていたんです。
で、フィガロを呼び出しておいて、あわよくばスザンナを自分のものにしようと企んでいたわけなんですね。
スザンナからそれを聞いたフィガロが憤慨して、それなら目に物見せてやる!
って歌うところまでが冒頭の部分になります。
序曲からこのフィガロが歌うアリアまで、明るく疾走感をもって一気に過ぎますから、
そういう意味でぐっと話に引き込まれる作りになっています。
序曲がまた、じつにドタバタ感を出していて(苦笑)、明るくて面白いんですね。
モーツァルトの本領発揮なんだろうなって思います。
で、フィガロが決意表明を歌って部屋を去ったあと、
今度はバルトロとマルチェリーナという重要人物が出てくるんですが、
また別の事情が入ってくるので、ここでいったん切りますね。(;^_^A
…う~ん、全然進んでないぞ、いつ終わることやら…。![]()