オペラ「道化師」 高橋選手のFS | うさぎのしっぽ 猫のあしあと

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今シーズンの高橋選手のFS使用曲、オペラ「道化師」。


前回のお正月SPの「相棒」のドラマでも素材として使われていましたが、


なかなかに重みのあるドラマチックな曲ですよね。



作曲者はルッジェーロ・レオンカヴァッロ、イタリア人のオペラ作曲家です。


彼自身はいくつかの作品をのこしているんですが、


現在も上演されるスタンダードナンバーで残っているのは、「道化師」だけなんですね。演劇


でも、「道化師」はヴェズリモ・オペラ(貴族や神話の人物などではなく、一般の人が主人公になるイタリア物のオペラ。音楽的にも技巧的な歌ではなく、感情を表したりという特徴があるもの)の名作として、


現在もよく上演されています。


ですから、この曲も感情表現が中心となった曲、そして非常に重みのある曲となっています。


ストーリーは、ざっくりというと、


現実世界で妻に浮気をされた道化師が、舞台の上でも同じようなセリフがあったときに、


現実と虚構の区別がつかなくなり、舞台上で実際に妻とその浮気相手を殺してしまう…


という凄惨な悲劇です。。。



主人公のカニオ(劇中ではパリアッチョ)の、悲しみも怒りもかくして、舞台上では道化師を演じなければならない…


という悲痛な訴えが、このオペラ全体の一つのテーマになっています。



高橋選手が演じているのは、まさにこの主人公のカニオでしょうね。


あの重厚で悲しみを秘めた音楽を、全身で演じている演技は本当に素晴らしいと思います。



いや~それにしても、悲惨な話です。


大体カヴァレリア・ルスティカーナといい、間奏曲の美しさに反して、話は凄惨なものが多いのが、


この時代のイタリアもの、ヴェズリモ・オペラ…。


ストーリーは日本のドロドロの昼ドラっぽいんですよね…。あせる



今も昔も、そういう話がついつい見たくなる…んでしょうかね…。(苦笑)