百人一首を覚えましょう  58、有馬山~ | うさぎのしっぽ 猫のあしあと

うさぎのしっぽ 猫のあしあと

つれづれなるままに…思いついたことを思いつくままに書いてます。新米ママなので最近育児日記化してます…^^;
旅行の話、音楽やディズニーやフィギュアスケートなど、好きなことを気ままに書こうと。食べ物・時事ネタ何でもアリ。
ほとんど自己満足なような…

母の次は娘の歌です。


有馬山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする             大弐三位



紫式部の娘の作、娘の歌の方がちょっとわかりづらいでしょうか。


有馬山は今の神戸にある山だそうです。もしくは、有馬地方の山の総称とも言われています。


「ゐな」は「猪名」。これも兵庫の地名だそうで、有馬山とはちょっと離れているんだそうですが、歌の中ではよく一緒に歌われるみたいです。


実は「有馬山ゐなの笹原風吹けば」までは序詞で、「そよ」にかかっているんですね。


「いでそよ人を」の「いで」は感動詞。「いでそよ」で「さあ、それですよ」というような意味になります。


ただ、「そよ」は序詞を受けての「そよそよ」と風を表す音としても使われています。


「忘れやはする」は反語的な表現が入っているので、「忘れるでしょうか、(いいえ、忘れません)」というような意味になります。


有馬山から猪名の笹の野原に風が吹いて、笹の葉がそよそよとなびいて鳴っています。そう、まさにそのように、私はあなたのことを忘れるなんてことがあるでしょうか。


というような意味になるでしょうか。


あなたは何だか心が揺れているようですけど、私の方は忘れたりしませんよ、という、ちょっと恨み言めいた歌です。


恨み言っぽいんですけど、風、とか「そよ」という言いかたをしたりということで、ドロドロした恐~い感じにしていないところがミソです。


なんせお母さんは紫式部ですから、彼女自身も才能があったんでしょうね。


その大弐三位、藤三位とも言われますが、本名は藤原賢子。


賢い子とはまた、紫式部らしいネーミングですね。…式部がつけたかは定かではないですが…。


大弐というのは、正三位大宰大弐高階成章と結婚したからそう呼ばれたのでしょう。


母とも父とも幼いうちに死別しているので、苦労していると思うんですが、多分性格が積極的だったんでしょうね、女性としてはとっても出世しています。


後に後冷泉院の乳母にもなっていますから。才覚もあったんでしょうね。


紫式部はどちらかというと、あまり交友関係が広いようではなかったので、彼女の才覚はもしかしたら父親譲りだったのかもしれません。


あと、結構美人だった、らしいです。それも大事ですね。(笑)

うさぎのしっぽ 猫のあしあと

全然有馬山とも猪名の笹原とも関係ない、新潟の田園風景なんですけどね…。汗


いつも同じ写真というのもなんだなあと思いまして…。


なんとな~く、あくまでもイメージです、イメージ…。(;^_^A