百人一首を覚えましょう 47、八重むぐら~ | うさぎのしっぽ 猫のあしあと

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そのお屋敷にはお化けが出るという・・・。オバケ


八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり         恵慶法師



とあるお屋敷の様子を歌った歌です。


宇治の平等院を建てたとされる、左大臣源融のお屋敷、河原院のその後の様子なんですね。


源融の死後80年くらいは経っているとされています。


昔は豪華絢爛なお屋敷も、年月がたって寂れてしまったということなんでしょうね。


「八重むぐら」 葎(むぐら)というのはつる草の一種で、これが幾重にも茂っているという意味。


幾重にも葎が生い茂っている寂しい宿に、訪れる人はいないけれど、それでも秋はやって来たんだなあ。


というような感じです。


誰も訪ねてこないけど、秋だけはやってくる…って相当寂しいですよね。


このお屋敷、源融の生前は物凄い豪華だったらしいです。豪華なだけじゃなく、規模も凄かったとか。


でも主がいなくなって荒れ果てていったんでしょうね。


豪華なお屋敷ほど、寂れるとお化け屋敷っぽくなってく感じしませんか?


この歌が歌われた当時は、まだそれでもこの歌の作者の友人と言われる安法法師という融の子孫が住んでいたらしいです。


でもその後もだんだん住む人がいなくなって、どんどん荒れていったんでしょうね。


さらに時代が進んで、今昔物語の頃になると、このお屋敷は完全にお化け屋敷化して描かれていたりします・・・。オバケ


人食い鬼が住んでいる…って、どんなだったんでしょう・・・。汗


ハロウィンのお化けはなぜか可愛さもちょっとある感じがしますが、日本のお化けはどうも怖さだけが残っちゃってちょっとハロウィンって感じになりませんね…。(苦笑)



作者の恵慶法師は、伝記不明の人物。ただ、花山天皇の頃の人だと言われています。


お坊さんですからね、官吏と違いますし記録があまり残っていないんだと思います。


以前に歌合のところでも書いた、平兼盛などと親交があったらしいです。


多分この歌からして、そんなに華やかな歌を詠んだわけではないんでしょうね。


でもそれなりに歌人として交友関係はあったみたいなので、歌人としては当時も認められていたんだと思います。


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お化け屋敷の歌なので、ホーンテッドマンションの画像とか上げようかと思ったんですが、


あんまりにも雰囲気が違いすぎるのでやめました・・・。(;^_^A