百人一首を覚えましょう 43、あひみての~ | うさぎのしっぽ 猫のあしあと

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多分百人一首の中でも、一二を争うわかりやすい歌なんでは・・・


あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり          権中納言敦忠



まさしくそのまんまなので、意味もとってもわかりやすいんですが。


敢てわかりづらいかもというのは「あひみての」でしょうか。


ひらがなで書くとわかりづらいかもしれませんが、漢字だと「逢ひ見ての」となります。


つまり、この場合は逢って一夜をともにした後、ということなんですね。


あなたと会い、一夜を過ごした後の今の気持ちと比べると、逢う前の物思いなど、しないも同然のことだったなあ。


というような感じです。


逢わなかった頃より、逢ってからの方が恋しいよ、という歌なわけですね。


どうやらこの歌は、初めて一緒に夜を過ごした翌朝の後朝の文だったらしく、ちょっと実感こもっているような感じもします。


言われた女性は嬉しいでしょうね、多分。…昔のことなんでわかりませんが…(苦笑)



作者の藤原敦忠は、三十六歌仙の一人でもあり、若くして結構出世しています。


ただ、38歳で亡くなっているんですね、どうやら。


実はこの人、以前に出てきた藤原時平の息子なんです。。。


時平と言えば、菅原道真の呪い・・・???


というのは昔から言われている話ですが・・・。汗


なんせこの時平の一家は、みんな早世してしまっているようで、当時の状況を考えたらそう言われても仕方ないことなのかも…。(;^_^A


まあでも、本当のところはわかりませんけどね・・・。