ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ | lunchtime

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読んだ本の紹介とかとか


若手作家の一人、滝本竜彦のデビュー作。
なんでも彼自身引きこもり代表だったらしい。
角川書店、乙一×滝本竜彦×大岩ケンヂの
ネガティブキャンペーンとやらで結構知った方も多いかも




著者: 滝本 竜彦
タイトル: ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ







なかなか面白い新しい作風。
主人公一人が考えて、悩んで、だらだら、ぶつぶつと語っていく。
目的も見つからず、だらだらと生活を続けていき、
自分に語りかけ、言い訳して、悪態ついて、いい具合に納得しようとする。
その彼の自己問答が、非常に共感をさそうんだよなぁー。

まるで、漫画の中での世界のような光景が山本洋介の前に現れた。
チェーンソーを振り回すえたいの知れない男。
その男と戦う、セーラー服の美少女。
彼女はその男を倒さなければいけないという。
チェーンソー男はなぜ彼女を襲うのか?
彼女はなぜ、その男と戦うのか?
わからないまま、彼女とともにチェーンソー男と戦う。
洋介の生活に変化が訪れる時、彼女は一人、最終決戦へと向った。

この作家も好き嫌いわかれそうですね。
ネガティブ・・うーん、ネガティブも人の心の中でどう形作るかですな。
文庫本の解説は西尾維新が書いております。