サットヴァの実のブログ

仙台市青葉区にあるアーユルヴェ-ダサロン「ルナスーリヤ」と、Organic&Ayurvedicコスメティック 「SoulTree」を
運営する株式会社サットヴァの実の社長が日々の出来事や
思う事を綴ります。


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皆様、こんにちは。
長い歴史の中でお互いを敬い合う関係にある、ここ日本でソウルツリーを
ご紹介できることを心から光栄に存じます。
インドには日本にも共通する豊かな文化、精神的な遺産があります。
自然を崇拝することもその一つです。科学やテクノロジーが発達していくほどに
人類の自然との関係性がますます重要になっています。
ソウルツリーは人と自然の関係性に立ち返り、アジアでは馴染みのある自然との
共存の哲学に基づいています。
私はヴィシャール・ヴァーンダリと申します。
私は1999年に待遇の良かった前職を離れ、起業しました。
世界は新世紀に向かうまさに世紀末、人類は貧困の悲劇や紛争、災害からも
解放され、平和と幸福の世紀が来るべくという気運でした。若い青年であった私も
その理想に自身を委ねられる職責を模索していました。自我の欲求に支配され、
自然や他のものを軽視する経済成長が進むにつれ、どこかで読んだ持続可能な
進歩、発展が未来の幸福な社会の基軸になると考えるようになりました。
私はこの、持続可能な進歩、発展にのっとったビジネスモデルを構築することを
決意しました。
これが私の起業の始まりとなりました。
しかしながら、果たしてどのようなかたちで企業として機能を果たすべきか、
分かりませんでした。
しばらくして、友人に誘われヒマラヤの自然の中を旅する機会がありました。
昔からインドの賢者は心理を求めるためにヒマラヤを目指した。
と言われています。私は滞在中にある農民に出会いました。
彼らは小さな畑でハーブを育てたり、森から摘んできたりしていました。
私は彼らの営みの中に、自然への尊敬を大切にする姿勢に大変感銘を
受けました。彼らは決して自然を根絶したり傷つけることなく、化学肥料を
使用することもありませんでした。それは聖なる自然への彼らの
信念であり、彼らの農法にも実践されていました。ヒマラヤの汚れのない
環境の中、有機農法で育つハーブは質が高いものでした。しかしながら
徒歩でしかアクセスできないような辺鄙な地域に住んでいる農民にとっては
市場との直接的なかかわり合いがないため、彼らの重労働に見合う十分な
対価を得ることができませんでした。時に彼らは地元のハーブ商人に安く
ハーブを搾取されることもありました。私がある農民に聞いた話です。
彼はある商人から良い価格での取引を持ちかけられ、遠方から良質なハーブを
自身で担いで届けましたが、その商人はその価格での取引を断ったのです。
持ち帰ることもできず、放っておけば鮮度も落ちてしまうリスクもある中で農民は
やむなく半額で取引をさせられてしまいました。このような手口は純粋な
農民を騙す常套手段だということでした。
私は、もしもこの良質なハーブを求める新たな市場を海外に求める事ができれば、
適正な価格で取引され、ひいては生産する農民に見合った対価が支払われると
考えました。私はこのような思いで、ビジネスを始める事にしました。
当初は需要と供給双方に色々な問題がありました。
新しい企業にとって顧客を得ることは容易なことではなく、顧客には実績が求められ
実績を作るには、まず顧客を得ることが必要でした。
それはまさに初めての仕事を取らないと経験できないのに、経験をする為に
仕事を取るような事でした。
同時に私は農家に対してインド国内では、ほとんど価値のない、しかし国際市場では
価値のあるハーブを育てることを説得する必要がありました。
次第に私は欧州市場でいくつかの顧客を見つけることができました。
オーガニックハーブを供給するビジネスが成長するに従い、消費者向けの
完成品として販売することが、より高い価値を創造できると考えるようになりました。
そして地元のNGOと連携してハーブを供給する小さな生産者グループを作りました。
これにより仕事を創出することで地元から職を探しに都会へ出ていく若者の
流出をおさえることにつながりました。
そしてこのビジネスは好転していきました。
しかしながら、我社が欧州でハーブを販売供給するには、欧州諸国の法律に
準拠しなければならないという障壁にぶつかりました。EU諸国で許可を取るには
多額の資金が必要で小さな我社には支払う余裕などありませんでした。
これは我社の限界を見せつけられる事となりました。しかし私は諦めることなく
ほかの道を探しました。我社はすでにハーブを扱っていましたので、更に
深く探求していくと、それらの多くのハーブはアーユルヴェーダの世界で
スキンケアやヘアケアの材料として珍重されていたのです。そこでこの農家が
育てたオーガニックハーブを使った美容製品を作るという妙案を思いつきました。
しかし、私には美容製品に対する知識がなかったため、幾つかのメーカーに
製造を依頼しました。ところが、これらのメーカーから出てきた製品には
ハーブだけでなく化学成分を多用しており、とても満足できるものではありませんでした。
これはハーブの効能を阻害するだけでなく、化学成分は種類によっては長期間の
使用により有害になり得るものでした。残念ながら消費者はこの事に気がつかずに
います。我社の道徳理念として自然を敬うという考えがあります。その自然とは
人類をも含みます。私はこのハーブの裏に隠された化学成分が入った製品を
提供し、消費者を騙すことができませんでした。美容製品には発泡剤・乳化剤
・香料などが必要でハーブだけでは製造できないことを知りながらも、それらの材料も
天然由来の材料を使いたい。と考え始めたのです。私は私財を投じて研究・開発を
始め、続いて製造を始めました。美容研究家やアーユルヴェーダのセラピストと
開発チームを組織し自然化粧品を徹底的に研究しました。それは難しい作業で、
インドの大企業にいる経験のある化学者でも、天然由来の成分を配合した
化粧品を作る知識はありませんでした。原材料を入手することも難しく、日本を含む
海外から調達しなければならないものもありました。研究を始めてから2年ほどして
我社は、ようやく最初の化粧品セットを開発するに至り、ドイツでオーガニック化粧品の
基準を定める機関として知られるBDIHから認定を受けることができました。
我社が製造する製品がドイツ・フランスへと輸出され始め、好評を得ることができました。
その後、我社はソウルツリーをインドで初めてナチュラル認定を受けたブランドとして
国内に展開することができたのです。このことは我社の誇りです。
そして今、我社はヒマラヤの農家を支援したい。という想いから始まったソウルツリーを
インドからすべての国へお届けしたいという願いを持っています。
我社はインドの文化に欠くことのできないアーユルヴェーダを崇拝している
三輪侑子さんと出会う幸運に恵まれました。私はまた、彼女が私と同じ理念を持って
起業をしたことを知り大変感銘を受けました。そして彼女のご尽力で今こうして
ソウルツリーを日本でご紹介する機会に恵まれています。
ソウルツリーは自然と、自然からの恵みを届けてくれる農家と、そして最終的には
ソウルツリーを選んでくださる消費者の皆様を敬い、尽力することを最後に
今一度お約束したいと思います。

本日は有難うございました。

SoulTree創業者
   ヴィシャール・ヴァーンダリ

2013年11月22日 ソウルツリーオーガニック日本上陸レセプションにて。









 

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