先日yukkoさんの写真展に行って以来、「桜」という言葉が
気になって。
京都市で造園業を営む佐野藤右衛門(16代目)さんは、
「桜守」(さくらもり)と呼ばれ、全国の名桜の「守り」に努めています。
佐野さんは著書「さくら大観」で京都を除く全国の名桜や、桜の名所を
104か所紹介してますが、東北の桜はこのうちの約4割を占めるそうです。
読売新聞に佐野さんの記事が出ていましたので、その中の
佐野さんのお話を抜粋して載せさせていただきます。
(佐野さんのお話)
東北の名桜の多くは内陸部に点在してますな。
何百年の間には過酷な時期もあったはずやのに、それに耐えて
残っておるんや。
「滝桜」で名高い福島県三春町も、大震災の被災者を
受け入れております。被災地や避難した人々にも、春は必ず
巡ってきて、開花させてくれますわ。
そやから、車で駆けつける県外の人は今年に限り、被災者のために
滝桜見物を控えたらどうやろか。そっとしといてあげるのが支援やと
思うんですわ。・・・・・・・・
被災地以外の人も、今年の花見はこれまでと違う感慨を抱くんと
違いますか。・・・・・・・
あえて例年のように近場の桜を楽しみたいもんですわ。被災者の
立場や心情を忘れずにな。・・・・・・・
日本人が愛でてきた桜は、ちゃんと被災者を見守っています。
きれいに咲き、勇気づけてくれますわ。
昨夜も大きな余震がありました。
どうか「桜」が人々に生きる勇気を与え、傷ついた心を癒して
くれますように。