震災で知る、過去情報の使い方 | 女性起業家 ルミナスのブログ

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公認会計士であり、組織の仕組みづくりのお手伝いをする会社を経営しているルミナスが      

日々感じたことを書いています。

ルミナスです。


震災の影響を知るために、複数のビルを見て回りました。
オーナーやテナントの意見を聞いてみると、
意外な回答が・・・。

天井から床まで大きくひびが入ったビルにて
オーナーがテナント(借り手)に対して一言。


オーナー
「奥までひびが入っていると、

亀裂が入った部分が大きくズレるのだが、

大きなズレはない模様。

表面にひびが入っているだけだから心配ない。」


テナント

「なるほど」



別の物件で、テナントが一言。


「今回の地震では、ビルが壊れたのは、

すべて津波の影響だった。

地震でビルが倒壊したというニュースはなかった。

これからも安心して、このビルにいられる。」

思わず突っ込みたくなりました。

”一度大丈夫だったからといって、

次も大丈夫とは限らないではないか。

大きな地震を経験して、

耐震性が弱まっている可能性は大である。”


これからの話をしようとしているのに、
過去の話ばかりする人が多い。

過去の情報や事実は、将来の行動に

役立てるために使うべきなのです。


人には、危険から自分の身を守る機能が
本能的に備わっていると思っていましたが
不安から目をそらそうとするせいか、

根拠なく「大丈夫大丈夫」、と思う傾向があるようです。

見えないもの、将来起きるかわからないこと

に対して手を打つのは、本当にハードルが高いですね。


これが、リスクマネジメントの難しさです。