ある弁護士の方とのお話・・・。
しばしば、仕事でこのような場面に
直面することがあります。
手続的にはA→B→Cと進んでいくのが良い。
法律や制度もそのように整備されている。
自分の利益を考えたら、
形式にのっとって事務的に処理すればいい。
でも、依頼者の利益を考えたら、
必ずしもそれがベストの方法とは限らない。
このような時にどうするか。
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その弁護士の方は、このようにおっしゃいました。
「できる弁護士は、依頼者にとって、
より効果があって経済的負担が少ない方法
はないだろうかと、頭をつかって必死で考え、
結論を導き出すものなのです。
そのような同業者(弁護士)と仕事をすると、
本当にすごいと思いますよ。」
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弁護士に限らず、こういった状況は
私たちの仕事のいろいろな場面で存在します。
頭を使って考えたか、
セオリーを学んで、ただその通りに処理したか、
お客様の立場で物事を考えているか、
は物事の扱い方に出てきます。
もちろん、ポーズをとることもできます。
しかし、"分かる人"には見抜かれてしまいます。
分からなければ良い、という考え方もありますが、
私は、"分かる人にわかってもらうこと"こそ大事
だと思うのです。
もちろん、分かってもらう努力をしたり、
表現を磨くことは必要ですが、
それはマーケティングやセールスなどの話なので、
「質」そのものとは別の話。
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音楽にしろ、ビジネススキルにしろ、
つぎからつぎへと流行に飛びつく、消費文化的傾向
が強くなっているように感じていますが、
こういう話を聞くと、安心します。
結局、職人気質だということでしょうか…(笑)。
明日は久しぶりにファイナンス系のお仕事です。
今から楽しみにしています。