アートに詳しい友達に勧められて、まったく知らない女性画家でしたが

ヒルマ・アフ・クリント展に行ってきました。

 

ヒルマ・アフ・クリントはスウェーデンで1900年代始めに活動した抽象画家です。

なんと画家の死後1980年代までその名は美術史上には姿を表していないという女性画家です。

 

その作風は独特でいわゆる具象絵画を描いていたのは初期のみ、

その後は独自路線を貫いて神秘主義やシュタイナー思想を基に作品制作をしていたそうです。

 

どんな作品なのか、興味津々で美術館を訪れました。

初期の作品群はスウェーデン王立芸術アカデミーを優秀な成績で卒業しただけあって

ものすごく技術的に上手い!と思いました。

こんな上手い画家が近年まで名を知られることなくいたのがビックリなくらいでした。

 

一番良かったのは大作10点の〝10の最大物〟という巨大な作品群で

これは予想をはるかに超えて圧倒的に素晴らしい作品でした!

 

10点のテンペラ画の作品ですが幼年期から青年期、成人期、老年期と4つの期間に分けて作品を作っていました。

どれも見応えがあり、どんな画家とも違う新しさを感じられる作品で

ずっと観ていたくなる感じでした。

私は特に青年期から成人期の作品が好きでした。

明るい色味と迷いのない線で描かれた形、生きる楽しさと喜び、ワクワクが素直に感じられて、いろいろな解釈はあると思うのですが単純に良いなと思いました。

 

ヒルマは生涯自分の意思を貫き、生活が苦しくても作品を売ることなく自分で所有し、

後に甥に残して作品を守ったそうです。

 

神秘主義やら交霊術によるインスピレーションなど気になるワードもいろいろ出てきますが、

絵画作品を観ていく限りではなぜそのような存在からのインスピレーションに至ったのかまではわかりませんでした。

 

別の日に〝見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界〟という映画を渋谷のユーロスペースでやっていて観てみました。

なんでも映画を見るともっとよりわかりやすくヒルマの芸術についてわかるのだとか。。。友達に教えてもらって期待して映画館に行きましたが、

映画全体の静けさとピアノの静かな旋律とナレーションで

その日やや疲れ気味だった私はほとんどの時間を睡魔に打ち勝てずに寝てしまっていました。。。覚えているのは大画面に映ったスウェーデンの美しい自然の景色のみ。。。(^_^;)

なんという勿体無いこと!と思いますがビデオも出ているのでいつかまたトライして映画を観たいと思います。

アート系の映画は大好きで得意な私ですが、こんなに不覚にも眠ってしまうとは本当に残念です!

 

ご興味のある方は体調万全で眠気対策もバッチリで映画を観てくださいね!

尚、映画の期間は1日に1回上映、上映期間も短く限られています。

ユーロスペースのサイトをご確認してから行ってみてくださいね♪

 

いずれにしてもヒルマ・アフ・クリントはとても大事な画家であり美術史上でも重要な存在であることは間違いないと感じます(^^)