スクールの日程は土日や平日夜もあり、とても忙しいものでした。
その中で当然ながら私達生徒はシフトと呼ばれる変容の時期を否が応にも経験します。
シフトは自分の古いエネルギーを手放しエネルギーを浄化していくことに他なりませんが、これは往々にして苦痛も伴い困難なことでもありました。
シフトに入るとその変容の大きさにもよりますが、
体が不調になったり気持ちもどんより落ちてくることがあります。
そして在校生というのは
今の自分にどんな変容が起こっているのかはっきりとわからないことが多く、
気分が悪いとか具合が悪い、なんだかおかしい、何かが起こっている。。。などと感じても
何をどうすればこの状態から抜けられるのかがわかりませんでした。
停滞した状態にはまっている時というのは
そのはまっていることでいっぱいいっぱいになっているので、
なかなか当人にはどういう状況になっているのかがわからなくなるものです。
そんな時、クリアサイトのシステムはとてもよくできていて、
上級生が在校生のエネルギーを視て調整しシフトの手伝いをしてあげる、
というものがありました。
希望すればこのチェックを受けることができたため
多くの生徒が上級生にエネルギーを視てもらい、
今どうなっているのか、何が起きていてどうしようとしているのか、
どう対処していくことが望ましいのかを伝えてもらい、
エネルギーを軽くしてもらったりしていました。
私も上級生に視てもらい、
すがるような思いでヒーリングやリーディングをしてもらったものです。
後に自分が上級生となり、在校生の不調になった方達のエネルギーを視せてもらうにつけ、このシステムは視てもらう側と視る側のお互いにとって、
とても勉強になり有益なものだと実感しました。
なぜならその在校生がはまっている状況というのは、
程度の差はあるにしても自分が通って来た道であり、
どれくらい辛いものか、どんな風に感じるものか、
どうすればここを抜けて先に行けるのかが実感としてわかるからです。
この時、私はリーディングやヒーリングを受ける意味、
他人に自分の状態を言うことでどれほど安堵するものか、
自分の状況をわかってもらえることがどんなにありがたく感じるものかを
身をもって理解しました。
シフトにはまっている当人は自分の状況がわかりにくくなっています。
自分の今の状況を言葉で他者に言うことはそのこと自体、浄化になります。
つまり客観視できる第一歩を踏み出しているため、
それだけで自分でもわかることがあるのです。
そして他人が自分の言うことを〝わかる〟というのは本当に癒しとなります。
わかってもらえれば、一旦それを客体視できるため対処がしやすくなり、
また相手から言われることも理解しやすくなります。
自分の内側だけで問題となっていることや課題を考えて
グルグルしているだけではなかなか事が進まないことが多いのです。
そんなわけで私は大きなシフトや小さなシフトとまるで波乗りのごとく揺られながらも
なんとか卒業が目の前まで迫るところまでたどり着きました。
しかしこの卒業もまた難関だったのです。
