何かがうまくいっていない時に、突然私の中で響いていた声。

 

 

 

どうしてできてないんだっ

 

こうしろって言ったじゃないかっ

 

いつになったらできるようになるんだっ

 

あんたはこないだごめんなさいって言ったけどもう忘れたの?

 

何回言えばわかるんだっ

 

お前なんかダメに決まってるじゃないかっ

 

あんたみたいな強情でわがままな子供は見たことがないわ

 

あんたみたいな子が将来結婚できるはずがないじゃないっ

 

私はあんたさえいなければもっと幸せだわ

 

他の子を見なさい。ちゃんとできてるじゃないの!

 

 

 

 

こうした声の主は幼い頃の両親でした。

 

このような声が聞こえてくると、私の中の小さな子供がこう言います。

 

 

 

早くいい子になろう

 

なんでもいいから早く謝ってしまおう

 

早くおとなしく何も言わずにいて、お父さんお母さんの怒りを静めよう

 

このままだと危ない、叩かれるかも

 

お父さんは私を蹴っ飛ばすかもしれない

 

お母さんは私をつねるかもしれない

 

お父さんお母さんがこれ以上逆上しないように息をひそめてどこかに隠れていよう

 

お父さんはあっという間に怒り出す

 

お母さんはあっという間にヒステリーを起こす

 

いつ怒られるかわからないからずっといい子にしていよう

 

とにかく言われたことだけをがんばってやろう

 

ものすごくがんばってさえいれば、ちゃんとはできてなくても怒られることはないかもしれない

 

早くここから逃げなきゃ。。。。。ここは落ち着かない、早くひとりになりたい

 

 

 

私の中で響く声はもう他界した母、離れて暮らす父の声でした。

大人になってもその声が自分の中で、突然聞こえてくることがずっとありました。

 

 

この声が

どんな状況になっても私の中で聞こえなくなるまで

私は手放すことをし続けました。

 

 

 

私の中に住む小さな子供、インナーチャイルドは

ブルブル震えて何も言えず、涙を流すこともできずに

両親の声に怯えながら、私を早く早くといつもせきたてていました。

 

 

相手が怒りださないように

 

相手が不機嫌にならないように

 

相手が不満にならないように

 

 

私に自分をゆるめることなく、たゆまぬ努力をし続けなければならないと

 

インナーチャイルドは私をせきたて続けました。

 

 

そんなインナーチャイルドを私は抱きしめながら

泣いてもいいよ、とささやきました。

私がいるよ、守ってあげるから大丈夫だよ、とささやき続けました。