天使のほっぺみたいな、やわらかなピンク。

 

韓国の部屋に、ひとつだけ咲きました。

 

いつもは“サラ”という品種の芍薬を選ぶのですが、今日は気分を変えて、新しい出会いに挑戦してみました。名前はエンジェルチークス。そのまま天使のほっぺのような、淡くてやさしいピンクです。

 

 

 

 

家に帰って、いつもの大理石テーブルに花瓶を置いて、そっと一輪挿してみると——

つぼみが少しだけ開いていました。

 

“サラ”よりも色が白くて、まるで何も知らない花嫁のような、清らかな印象。

 

韓国では、生花を家に飾ると、家族がしようとすることが「すっと通る」ようになるという話があります。

私はこの話が好きです。

願いを邪魔するものがふわりと消えて、静かに道がひらけていくような気がして。

 

 

 

静かな灯りの下で、今日の花をそっと見送りました。

また明日、新しいひかりの中で。

 

 

 

 

 

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