「俺の部屋に来るのって久しぶりじゃない?
ってかいきなりじゃない?
どうしたの姉さん、何かあった?」
何か会話を繋いでいないと息が苦しくなりそうだったから、僕から話しかけた。
声が震えないように。
表情が変わらないように。
穏やかに、
微笑んで、
姉の姿を、
避けて。
「あのね、翔に相談があるの」
相談?
そんなもの、一度も受けた覚えはないはずだったけど。
「こういうのってやっぱり、男の子に聞いたほうがいいのかなって思って」
姉の言葉が右から左を、通過していく。
その言葉を聞いて、
僕の動きは、
止まった。
その先に続く言葉が、
想像できてしまって。
「もうすぐ今の彼氏の誕生日なんだよね」
やっぱり。
「そ・こ・で、イマドキの男の子ってどんなモノが好みなのかなって思って。
そんな男の子の一人である翔君の意見を頂戴したいのだっ。
あ、ちなみに今の彼氏は橋場くんね」
・・・やっぱり!

