- 夏目 漱石
- 坊っちゃん
物理学校を卒業後、四国の中学に数学教師として赴任した青年“坊っちゃん”。
しかし赴任先の周囲や中学はとんでもない奴らばかり!?
母が読み終わった「幻夜」の返却期限を早く覚えすぎていたのが分かり、先にこちらを読んじゃいました。
ふっ、3日も猶予があったなんて(重要
食道楽さんにこっそりお薦めしていただいた一冊でした。感謝です(*^o^*)/
あぁぁこの現実の中でも十分あり得そうな話なのに何だこのムカッとする気持ち!
とにかくどうしてこんなに嫌な奴ばっかり出るんだろうと思った一冊。
“坊っちゃん”は嘘や曲がった事が嫌いだから、
巧みに自分の正当性を語り意地でも自分の非を認めようとしない女々しい男や、
その女々しい男を媚び諂って自分の立ち位置をより高めようとする虫唾が走りそうな男や、
悪戯三昧なのに詫びの一つもなく更に悪戯を重ねるばかりの生徒達が、とにかく我慢ならない。
なんだかすごくその気持ちが分かる・・・(--;)
もしかしたら私も“坊っちゃん”と同じタイプの人間なのかも。
「“坊っちゃん”が大人気ないんだよ少しは我慢しろよ」って言葉で片付けられるのかもしれないけれど、
お前らだってどうかしてるよーキィィッヽ(`Д´)ノと思わずにはいられない嫌な奴ばかりだったわ。
でもそんな人たちに囲まれて、
“坊っちゃん”は改めて実家の奉公人だった老婆・清の、
媚び諂い誤魔化しが一切無い人間性の素晴らしさを感じられたんだとも思う。
最後は中々にスカっとさせてくれたので、
某芸人さんじゃないけど「あ~スッキリしたっ」って気分でいられました('-^*)/
星は4つ。
この本を読んでいたら、昔最後のあたりだけ読んだことがある、
「愛する二人がけして結ばれることがないと知り最後に火の中に身を投げ打って死んでしまう」
ような名作っぽい物語をあらためて読んでみたいと思いました。って言葉にしてみるとすごいラスト・・・
読むにもまずタイトル調べなきゃいけないんだけどね・・・(´□`。)